絶望書店日記

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絶望書店主人推薦本
『冤罪と人類 道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』
『冤罪と人類 道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』

冤罪、殺人、戦争、テロ、大恐慌。
すべての悲劇の原因は、人間の正しい心だった!
我が身を捨て、無実の少年を死刑から救おうとした刑事。
彼の遺した一冊の書から、人間の本質へ迫る迷宮に迷い込む!
執筆八年!『戦前の少年犯罪』著者が挑む、21世紀の道徳感情論!
戦時に起こった史上最悪の少年犯罪<浜松九人連続殺人事件>。
解決した名刑事が戦後に犯す<二俣事件>など冤罪の数々。
事件に挑戦する日本初のプロファイラー。
内務省と司法省の暗躍がいま初めて暴かれる!
世界のすべてと人の心、さらには昭和史の裏面をも抉るミステリ・ノンフィクション!

※宮崎哲弥氏が本書について熱く語っています。こちらでお聴きください。



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2000/12/14  本を捨ててるのはお前だ!

 まだ、ブックオフの本の廃棄についてくだらんイチャモンをつけている莫迦者がいるようなので、もう一度きちんとしたことを述べておく。

 ブックオフに集まっている本は、ブックオフが無ければすべてそのままゴミ箱行きになっていた本である。そのなかの何割かが廃棄されていたとしても、ブックオフが大量の本を救い出していることには変わりないし、ひとがガタガタ云うことではない。
 ブックオフができる前にその十割を廃棄へと追いやっていた、既存の古書店の無能ぶりこそ非難されてしかるべきである。この連中はそのことを反省するどころか、ブックオフに文句をつけ、また中にはあわよくばその廃棄本が手に入らないかと考えている者さえいる!!
 莫迦もんが!!いかに腑抜けた商売をやってる<本のド素人>とは云え、恥ずかしくはないのか!?
 ブックオフの廃棄本に文句があるなら、ブックオフに持ち込まれる前にその本を集める工夫をすればよいことである。ブックオフは規制に守られているわけではないし、閉鎖的な組合で部外者を排除しているわけでもない。古書店としてごく当たり前のやり方で本を集めているだけだ。ごく当たり前のことをすれば、そのすべてを事前にかっさらうことができるし、おこぼれを狙うようなさもしいことをせずに済む。
 古書店として当たり前のことをしてから、一人前の口をきけ!!!!もう一度いうが、お前らはブックオフに並んでいる本の十割を廃棄に追いやっていたんだぞ!!!!恥を識れ!!!!

 もっと本質的で深刻な問題がある。既存の古書店がブックオフよりも貴重な本を大量に廃棄していることだ。
 ブックオフは本の選別をしないので貴重な本が捨てられているとか莫迦なことをのたまう輩がいるが、まったくの逆だ。賢しらな選別をしていないからこそ、本物の本を残すことができるのだ。
 この連中の云う<貴重な本>というのはブックオフの廃棄本にサンリオ文庫があったとか、まあそんなレベルの話だ。そんな教科書に載っているようなものが、<本のド素人>にとっては<貴重な本>なのであろう。
 ほんとに貴重な本物の本とは教科書には載っていないような本のことだ!!どこやらから貰ってきたありがたいリストに沿った本を並べるなどという、誰でもできることをエライと想っているお前らはお笑い草だ!リストからこぼれ落ちた本こそもっとも入手が難しく貴重なるもので、明らかにブックオフのほうがこの手の本が数多く並んでおるわ!!
 それはお前たちのように足りない頭で妄りに本を選別などしていないからだ!お前たちのような釣り堀にはとうにリストに分類された干からびた小魚だけが必要で、観たこともない本物の大魚は邪魔でもあろう。リスト片手に獲物を求める<本のド素人>相手のちんけな商売なのだから、それも致し方ない。
 しかし、お前の捨てているその本こそが本物の貴重なる本であることだけは肝に銘じよ!そらそら、いまお前が捨てようとしているその本だ!リストに載ってないだろう。お前は<本のド素人>だからな、つねに逆の選択をするわけだ!まったく見事な選択眼だよ!素敵な本の虐殺者だよ!
 そもそも、すべての本が判る人間などこの世にいないという、当たり前のことさえ何故判らんのだ!?それは、お前が本をナメてるからだ!!!!釣り堀でたかだか50年や60年修行したくらいのことで本が判るようになると考えている、お前の性根が腐っているからだ!!!!

 まったく正しい本の並べ方をしているのはブックオフだけだ。あたしはこれまで生きてきて面白いと感じた古書店はブックオフただひとつだけだった。ブックオフと絶望書店さえあればほかはいらない。
 もっとも釣り堀を莫迦にしているわけではない。みんながそうそう荒海に漕ぎ出していけるわけでもないので、釣り堀には釣り堀の立派な存在意義がある。
 ただ、己が<本のド素人>であることを自覚し、本物の本をあつかっている者をスジ違いに非難したりはしないように。客を取られたからと釣り堀が海を悪く云うなんておかしなことくらいは、その弱いオツムでも気付くことでしょう。
 本物の貴重なる本を捨てているのは自分であることもきちんと自覚し、罪の意識を抱いて恥ずかしそうにやるように。釣り堀に鯨や深海魚を泳がすわけにもいかないでしょうし、べつにやめろとは云いませんから。
 ただ默って、立派な釣り堀文化を守っていればそれでいいのです。
 判りましたネ。


2000/12/10  タイムトラベラー到来

 『タイムトラベラー』が来年三月、DVDで発売されることが決まったそうです。詳細は少年ドラマ伝説をご覧いただきたい。
 『タイムトラベラー』が2001年にDVDというのは、まったくSFの世界であります。当時の自分に聞かせてやりたいもんです。

 しかし、子供の頃の自分に湧いたであろうほどの昂奮があるわけではございませんな。いや、30年ぶりに『タイムトラベラー』が再び観れるのは大いに結構なことで、そのことではございません。器の話です。
 女子供の棚に並べております『これからのせかい』に出てくる武部本一郎の未来画は電子レンジだったり有線テレビでお買い物だったりと、現在実現されているものが多いのですが、それでもこの本のほうが現実よりもわくわくします。とても比べものになりません。
 現実の技術のほうはヲタク心が欠けているからなんでしょう。DVDなどは、存在そのものがもっと昂奮をもたらすことができるはずなのですが。
 結局、時間というものは人の心の中にあるもので、物理的世界がどう変化しようと心のほうを刺激してくれないと未来にやって来たことにはなりません。タイムトラベルとは意識の変容のことであります。
 昨今持て囃されているロボットなどもこの一番肝心な機能が欠けていて、あたしはあまり感心しません。ああいうものに喜んでいる方は、あたしの考えるような正しいヲタクの心を持っていないと愚考いたします。ヲタク文化がこういう方面にきちんとした影響を与えていないのは大問題として認識されるべきだと想います。

 その点、パーソナル・コンピューターなどというものはじつに結構なものでございます。これはジョブスというおかしな人物のパーソナリティが反映されているからなんでしょう。
 パーソナル・コンピューターの個人とはジョブスのことであるという基本的なことがあまり理解されていないのは残念なことです。こんな矛盾だらけで史上初めて人間以上に不合理な道具が生まれたのは、それ故なのでありますから。
 絶望書店もその部品のひとつ、とくに意識を変容させる方面の機能を受け持つ部品のひとつとして、ますます性能を発揮させていきたいものでございます。

 

    


2000/12/9  愚痴って再開

 <絶望しちゃったわ書店>のデザインはじつに評判が悪かったですな。素材を探すとこから始めて半日であわてて創ったわりにはいい出来だと鼻高々だったのですが。
 皆さんそんなに絶望書店の従来のデザインに愛着がありましたかな。早く戻せと非難囂々でありました。
 とくに<絶望しちゃったわ書店>に掲げた文章は、絶望書店の三年間はこれを綴るためにあったと云ってよい、当店の最高傑作だと自負しております。見逃した方はまことに残念でありました。一生悔いてください。

 今回初めてフリー素材屋さんをあちこちじっくり観て廻ったのですが、じつにいいものが揃っておりますな。もう一度リンクを張っておこ。やんやんはお奨めです。
 こういうのを観ておりますと、日本のサイトはプロが創っているものを含めて酷いデザインが多いのがまことに不思議であります。素材屋さんのサイトさえあまり感心できるものはございませんでした。
 <絶望しちゃったわ書店>程度のレベルにあるものは、千にひとつもないのではないでしょうか。評判が悪かったのははなはだ遺憾であります。もっとも、非難されたのはデザインだけの問題でもなさそうですが。

 絶望書店絶子はほんとはもっと地味な処で登場するはずで、いきなりあんな表舞台に立つとは考えておりませんでした。
 三周年記念事業としては、絶望書店のスタッフ全員が右手を骨折して左手だけでキーボードを打ったページなどを予定していたのですが、ただでさえ判りにくいのに当店は親指シフトですからますます何の事やらでしょうから、前日の緊急会議で急遽絶子が皆に推されることとなりました。本人は嫌がっていたようですが。
 それだけに評判が悪かったことにはショックだったようで、めそめそ泣いておりました。絶子は泣き虫で困ったものです。
 絶子はこれからもっと地味な処で活躍する予定でして、逢いまみえる機会のある諸氏は仲良くしてやってください。

 ところで、古い少女まんがの王道パターンというものを、いまどきのお若い方はご存じなんでしょうか。ちゃんと通じたのかそれだけが心残りで、もろもろの想いを抱いたまま絶望書店は再開されます。


2000/11/29  チャンネルNECOを推す

 チャンネルNECOで、12/2から『いまに見ておれ』の再放送が始まるそうです。次は未来永劫に無いということもあり得ますから、いまから契約してでも観ておいたほうがいい好き者の諸氏も絶望者のなかにはいることでしょう。
 初代峰不二子独特の甘く鼻にかかった「うふぅーうん」が実写で観れます。えーと、一応云っておきますと二階堂有希子さんは清楚なお嬢さんタイプなので、その点はくれぐれもお間違えなきように。
 小川ローザ、佐藤允、杉浦直樹出演で実相寺昭雄が監督をやってる『Oh!それ見よ』なんて、なんとももの凄いドラマもやってるし。
 『恐怖劇場アンバランス』や『気になる嫁さん』なんてのもあるから、来月はまことに結構なチャンネルになりますな。先月は20年ぶりに目黒祐樹の『ルパン三世』を観ることができたし、あたしのツボを刺激するためだけにあるような局です。
 兄貴と呼ばせてください!!もう、一生ついてゆきます。いや、『気になる嫁さん』が終わるまではついてゆきます!!榊原るみーっ!!・・・ってこんなんばっかしやん。じゅんてあんな貌してたのね。
 絶望書店主人の弱味を識りつくしたよほどデキる方が担当者なのか、たんに国際放映の権利をまとめて買っただけですかね。そうなると偉いのは国際放映か。なんでこんな凄いのばっかし何十年も眠らせておきますかね。
 いや、『Oh!それ見よ』は凄いです。これホント。小川ローザーっ!!!!!!


2000/11/24  小金治ドットコム

 あたしが日頃観るのは歌舞伎やら文楽やらアニメやらの古典的なものがもっぱらでして、妙なリアリズムなんかが侵蝕してくる近代演劇と云いますか西洋演劇と云いますか、その手のが全般的に苦手なんです。歌舞伎でさえ時折その手の臭いがしてくるので、近頃では避けるようになっている塩梅でして。まあそんなようなわけで映画というのがまったく駄目で、じつはほとんど観たことがないんです。
 それが近所の阿佐ヶ谷ラピュタで川島雄三をやっていたもんで、なんとなく気が向いて、初めて観てしまったんです。
 観てみるとまあそれなりに面白かったもんで、帰ってきてからさっそくウェブで検索なぞしてみました。
 あたしは何とはなしに川島雄三というのは映画オタクの一番群がる巣窟だと勝手に想い込んでいたんですが、どうもそうでもないらしく、専門サイトというのはそんなに数多くあるわけでもないのですな。そんななか眼を惹いたのが、kokinji.comという素晴らしい領地名を持つ桂小金治おふぃしゃるさいとおやじのげんこつでした。

 ここで桂小金治が何故か本木雅弘を相手に川島雄三の想い出を語ったりしているのですな。どうもこのサイト独自のものらしいですけど、考えてみればこんな無茶苦茶な組み合わせの企画はテレビでも雑誌でも通りませんわな。
 なんせ、モッくんは昔の映画のことなんか何にも識らないから、この長い長い対談の最後まで「へえ〜」とか「あー」とかしか云っていない。本木雅弘である必然がひとつもありません。なんとも贅沢極まるモッくんの使いかたです。とてもじゃないけど、誰にでもできることではないです。
 このサイトは他にも錚々たる面々がゲストとして登場しているのですが、カウンターは弱小サイト並みにしか廻っていない!何だかとっても男らしいぞ小金治!
 ああそれなのに、そんな小金治のことをこれまであたしはあまり快く感じていなかったんだ。いまの徳光や紳助のごとくに毎週毎週泣いていた小金治を子供の頃に観てからのことさ。
 じつは川島映画に出てくる小金治はとても素敵だったのに、そんな昔の想いが引っかかって素直に認めることができなかったんだ。ごめんよ小金治。そして、ありがとう小金治。
 小金治はあたしが過去のくだらない想いをいつまでも引きずって、眸を曇らせてしまうようなちっぽけな人間であることを気付かせてくれたよ。あたしは眼が醒めた。まるでほんとに親父のげんこつを喰らったみたいな心持ちだよ。日頃偉そうなことを云っていたって、いざとなればこのザマさ。笑ってくれよ小金治。
 歳を喰えば親父のありがたみと偉大さが判るなんて人は云うけど、こんなことだったんだな。あたしはやっと大人になれたような気がしたよ小金治。

 でもさ、小金治。あたしは偏見によって現実から眼を逸らしていたわけじゃないんだ。その逆なんだ。
 考えてみれば毎週他人事の不幸に涙を流していた小金治に胡散臭さを嗅ぎ取っていたのは、それが嘘だと想っていたからなんだな。涙は本物じゃないといけないと、莫迦な子供らしく想い込んでいたわけさ。
 モッくんとの対談を読むと、小金治はじつにいい加減に演技に取り組んでいたんだな。だから、川島映画の小金治は輝いていたんだ。くだらないリアリズムに侵蝕されなかったんだ。
 嘘ってのは素晴らしいな。出鱈目こそが宇宙の推進力と成り得る唯一の真理なんだな。
 あたしは詰まらない現実に眸をふさがれて、眼の前にある素敵なまぼろしを観逃すところだったよ。現実の攻撃はいつも狡猾細緻だな。
 そんな現実の攻撃にあたしが負けそうになったら、また、げんこつを喰らわして眼を醒ましてくれよな小金治。頼んだぜ小金治。きっと、きっとだぜ。小金治・・・・・

 
  
  



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