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『戦前の少年犯罪』
戦前は小学生の人殺しや、少年の親殺し、動機の不可解な異常犯罪が続発していた。
なぜ、あの時代に教育勅語と修身が必要だったのか?戦前の道徳崩壊の凄まじさが膨大な実証データによって明らかにされる。
学者もジャーナリストも政治家も、真実を知らずに妄想の教育論、でたらめな日本論を語っていた!

『戦前の少年犯罪』 目次
1.戦前は小学生が人を殺す時代
2.戦前は脳の壊れた異常犯罪の時代
3.戦前は親殺しの時代
4.戦前は老人殺しの時代
5.戦前は主殺しの時代
6.戦前はいじめの時代
7.戦前は桃色交遊の時代
8.戦前は幼女レイプ殺人事件の時代
9.戦前は体罰禁止の時代
10.戦前は教師を殴る時代
11.戦前はニートの時代
12.戦前は女学生最強の時代
13.戦前はキレやすい少年の時代
14.戦前は心中ブームの時代
15.戦前は教師が犯罪を重ねる時代
16.戦前は旧制高校生という史上最低の若者たちの時代



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2007/10/31  おまえらはSONY以下なのか?

 1年近くの懸案事項が一段落してウェブなんぞを見ていたら、ソニー、「Connect」ミュージックストアを閉鎖なんてニュースが目に入った。
 えらいあっさりやめるな、意地でもやり続けると思ってたのにとよく見てみたら、来年の3月以降か。あの失敗振りから考えれば十二分に気の長い話ではある。
 ひさしぶりにソニーへの興味が沸いていろいろ見て回ってたら、CNETにCONNECTプロジェクトがソニー復権の切り札にならなかったわけなんて背景解説記事が1年以上前に出ていたことに気づいた。この頃にはすでにソニーネタはお腹いっぱいであたしも飽きてて読んでなかったのだな。
 これを読むと、絶望書店日記の2005/11/24  Sonyを讃えよ!いや、まじに。で取り上げた2ちゃんスレ【特命】ソニーコネクトカンパニーを語ろう【匿名】の内部告発は極めて正確にすべてを余すことなく語っていたことがよく判る。
 問題はこれだけ正確な情報が事前に出ているのに、この点を掘り下げた記事がアメリカの記者が書いたものの翻訳しかないということだ。これはソフト開発の失敗の話ではなくて、その目も当てられない失敗作が誰にも留められることなく市場に出てしまったというより深刻な異常事態の話なので、市場に出すことに断固反対した米国ソニーではなく日本の問題であるはずなのにである。しかも、このCNETの記事なんかよりも遥かに本質を突いた現場の証言が半年以上前に出ているにもかかわらずである。
 これはスポンサー云々とかではなく、日本のジャーナリズムのレベルの低さを如実に顕しているとしか云いようがない。あのスレで告発した中の人を、本人でなくとも開発部隊の人はどうせ全員同じ不満を抱えていただろうから匿名ならいくらでもぶちまけてくれるだろうに、取材して記事にしようという者がどうしてひとりもいないのか。

 2ちゃんスレの告発のずっとあとに出た『技術空洞』ではCONNECT Playerの失敗についても大きく扱われているが通り一遍のことしか書かれてないし、最近出た『プレステ3はなぜ失敗したのか?』でもウォークマンの失敗について一章割いているのでそこだけ読んでみるとこのCNETの記事をまとめただけの代物で、どうせひとさまの記事をそのまままとめるだけなら2ちゃんスレの告発をまとめたほうが幾分かでも面白味も出ようというものだろうに識らなかったんだろうか。

 こういう既成の出版界の書き手にはすでになんの期待もしてないのでどうでもいいんだが、ウェブの世界でもあのスレをまとめているサイトはおろか、ブログで触れている者さえ10人もいないのではないか。これはいったいどういうことなのか。
これだけソニーの凋落が話題になっているというのに、ここまで高度な内容で驚くべき実態を暴いている内部告発に注目しないというのは、ウェブ住人のレベルの低さを如実に顕しているとしか云いようがない。
 開発の最中にあんな告発を中の人がしたのは、こんな莫迦げた開発はとっとと中止になってほしい、少なくとも世に出ることだけは留めてもらいたいという一縷の望みがあったんでしょう。あのスレがウェブ上で話題になっていれば、あるいは留められたかもしれんが、まったく識られることさえなかった。あそこまで克明に自分のいる世界の恥をさらすことに踏み切らざるを得なかった中の人の悲痛な想いを受け留められなかった。あそこまで克明に内部事情をさらすことはかなりの危険を伴う行動だと当然自覚していたのだろうが、ウェブはその決死の覚悟を見殺しにした。
 CNETの記事には多くの者がはてブを付けているのに、遥かに重大な2ちゃんスレにはひとりもブックマークをしていないというのは、アメリカさんの記事を翻訳しているだけでこと足れりとしている既成のメディアとなにもかわらんということだ。
 いや、べつに勇気ある中の人のために立ち上がれとか、正義のために真実を暴けとか云っているのではなくて、単純にこれだけおもしろい情報に喰い付いて増幅する作用がないのでは、メディアとして、情報の結節点のひとつとして、ウェブ住民のひとりひとりに根本的な欠陥があるのではないかと云っておるのだ。
 CONNECT Playerというのは素人がひと目見ただけで使い物にならないと判断できる明確な欠陥品で、とにもかくにも製品としてはきちんと動いて100万台以上売って<失敗作>と云われているプレステ3とはレベルの違う正眞正銘のゴミであって、まあソフト開発の失敗というのはありうるとしても、それを市場に出してわざわざ致命傷を自ら負ってさらに大変な修復作業に追われることを誰にも留められなかったというのはソニーが根本から腐り切っていることの証左ではあろうが、それを笑いものにしているウェブ住民ははたしてどれほどのものなのか。ソニー製品以上に品質に致命的欠陥があるのではないだろうか。

 CONNECT Playerというのはなかなか味わい深い名前で、情報の結節点のひとつとしてのウェブ住民のひとりひとりのことを指してもいいような命名ではあるが、ソニーのぶざまさ加減を嘲笑ってるような人は、ちょっとは我が身を省みて考えてみたほうがいいのはないかと想う。
 ウェブの新しい仕組みについて云々するのも結構だが、ひとりひとりのCONNECT Playerの嗅覚がやはり一番肝心な機能ではある。いや、マジな話、これからウェブ住人のことをCONNECT Playerと呼ぶことを提唱します。ひとりひとりがメディアであって、情報を増幅して流すための重要な部品であることを自覚するために。
 とりえず、あの告発スレはサルベージして、いつでも読めるように誰かしておいてくださいよ。あれほど重要な情報が埋もれていていいはずがないでしょうが。



『わたくし率 イン 歯ー、または世界』あるいは川上未映子なんて剣玉