絶望書店日記

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絶望書店主人推薦本
『冤罪と人類 道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』
『冤罪と人類 道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』

冤罪、殺人、戦争、テロ、大恐慌。
すべての悲劇の原因は、人間の正しい心だった!
我が身を捨て、無実の少年を死刑から救おうとした刑事。
彼の遺した一冊の書から、人間の本質へ迫る迷宮に迷い込む!
執筆八年!『戦前の少年犯罪』著者が挑む、21世紀の道徳感情論!
戦時に起こった史上最悪の少年犯罪<浜松九人連続殺人事件>。
解決した名刑事が戦後に犯す<二俣事件>など冤罪の数々。
事件に挑戦する日本初のプロファイラー。
内務省と司法省の暗躍がいま初めて暴かれる!
世界のすべてと人の心、さらには昭和史の裏面をも抉るミステリ・ノンフィクション!

※宮崎哲弥氏が本書について熱く語っています。こちらでお聴きください。



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2000/12/10  タイムトラベラー到来

 『タイムトラベラー』が来年三月、DVDで発売されることが決まったそうです。詳細は少年ドラマ伝説をご覧いただきたい。
 『タイムトラベラー』が2001年にDVDというのは、まったくSFの世界であります。当時の自分に聞かせてやりたいもんです。

 しかし、子供の頃の自分に湧いたであろうほどの昂奮があるわけではございませんな。いや、30年ぶりに『タイムトラベラー』が再び観れるのは大いに結構なことで、そのことではございません。器の話です。
 女子供の棚に並べております『これからのせかい』に出てくる武部本一郎の未来画は電子レンジだったり有線テレビでお買い物だったりと、現在実現されているものが多いのですが、それでもこの本のほうが現実よりもわくわくします。とても比べものになりません。
 現実の技術のほうはヲタク心が欠けているからなんでしょう。DVDなどは、存在そのものがもっと昂奮をもたらすことができるはずなのですが。
 結局、時間というものは人の心の中にあるもので、物理的世界がどう変化しようと心のほうを刺激してくれないと未来にやって来たことにはなりません。タイムトラベルとは意識の変容のことであります。
 昨今持て囃されているロボットなどもこの一番肝心な機能が欠けていて、あたしはあまり感心しません。ああいうものに喜んでいる方は、あたしの考えるような正しいヲタクの心を持っていないと愚考いたします。ヲタク文化がこういう方面にきちんとした影響を与えていないのは大問題として認識されるべきだと想います。

 その点、パーソナル・コンピューターなどというものはじつに結構なものでございます。これはジョブスというおかしな人物のパーソナリティが反映されているからなんでしょう。
 パーソナル・コンピューターの個人とはジョブスのことであるという基本的なことがあまり理解されていないのは残念なことです。こんな矛盾だらけで史上初めて人間以上に不合理な道具が生まれたのは、それ故なのでありますから。
 絶望書店もその部品のひとつ、とくに意識を変容させる方面の機能を受け持つ部品のひとつとして、ますます性能を発揮させていきたいものでございます。