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『戦前の少年犯罪』
戦前は小学生の人殺しや、少年の親殺し、動機の不可解な異常犯罪が続発していた。
なぜ、あの時代に教育勅語と修身が必要だったのか?戦前の道徳崩壊の凄まじさが膨大な実証データによって明らかにされる。
学者もジャーナリストも政治家も、真実を知らずに妄想の教育論、でたらめな日本論を語っていた!

『戦前の少年犯罪』 目次
1.戦前は小学生が人を殺す時代
2.戦前は脳の壊れた異常犯罪の時代
3.戦前は親殺しの時代
4.戦前は老人殺しの時代
5.戦前は主殺しの時代
6.戦前はいじめの時代
7.戦前は桃色交遊の時代
8.戦前は幼女レイプ殺人事件の時代
9.戦前は体罰禁止の時代
10.戦前は教師を殴る時代
11.戦前はニートの時代
12.戦前は女学生最強の時代
13.戦前はキレやすい少年の時代
14.戦前は心中ブームの時代
15.戦前は教師が犯罪を重ねる時代
16.戦前は旧制高校生という史上最低の若者たちの時代



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2002/10/15  匿名性を護るもの

 2ちゃんねるのオフ会というのがあたくしには昔から謎でありました。
 特定の板や特定のスレの住人が集まっていつもの話題で盛り上がったり、日頃気になる書き込みをしているあいつの貌を見てみたいというのはまあ判らんでもない。ひろゆきなんかが出てくる2ちゃんねるイベントに行くのも判る。これらは通常のサイトのオフ会となんら変わらん。しかし、オフ板での呼びかけに応じて2ちゃんねらーという共通点でのみ集まる人々というのは、いったいどんな話題を話すんであろうか。いったいなにがおもしろいものなんだろうか。
 そんな2ちゃんねるのオフ会を毎週のようにやっている方々にお話を伺う機会がありました。
 聞いてみると2ちゃんねらーという共通点のみですぐに意気投合して大いに盛り上がって、ずいぶんとおもしろいものらしい。しかし、そんなちゃんねらーオフ会も1年前から様相が変わってきているんだそうです。
 まず、やっぱり1年前の閉鎖騒動を経験しているかどうかは大きいらしい。自分が常駐していた板が一時閉鎖の憂き目にあった方はあまりシステムに負担を与えたくないという制御が働くし、あくまで数百円程度なら貢献してもいいと考えている方が多い。騒動以降に2ちゃんにやってきた方にはそんなことは想像すらできない。あの騒動は住人に危機感を共有してもらうために夜勤氏が仕掛けたものらしいですが、見事に成功しているわけです。
 また、騒動以降に2ちゃんにやってきた方は常駐どころかほかの板をほとんど見たこともなく、いきなりオフ板からオフ会に参加する場合が多いそうです。「どの板の住人なの?」という取っ掛かりの会話さえ成り立たなくなっているそうで、こうなるとよその出逢い系サイトとまったく変わりがない。2ちゃんねるのオフ会に出るという<恐怖心>なんてものはもはや微塵もない。
 2ちゃんがアングラではなくなってひさしく、ここまではまあ予想の範囲なのですが、1年前まで写真撮影は原則禁止で撮るときは当然許可を求めていたのが最近は無断で撮るのが当たり前になって拒否したりすると「えーなんで?」という反応が返ってくるそうで、なるほどこれは根本的に変わったんだなと感じました。

 そんな同じ時期にひろゆきのほうはあまりの人口爆発に夜勤氏が負担し切れなくなった莫大なサーバ代を捻出しないといけなくなったり、匿名性を守るために損害賠償を命令されたり、もろもろの大きなコストを払うようになってきているわけです。 飛鳥を殺されたのは貴様もか?!に於いて破産や刑事罰なんてのも大した話ではないとか申しましたが、さすがにこんなユーザーが増えている状況ではワリに合わない。そこまでして守ろうとする匿名性とはいったいなんなのか。
 ひろゆきはエロ話を禁止したりして真剣な議論というものをつねに求めているらしいです。しかし、とりあえずそのスレの相手に名前を識られなければホンネの議論はできるわけで、裁判所命令にさえ抗して身元を隠さねばならぬほどの匿名性を必要とする書き込みをしている者など実際にどれだけいるのか。
 あの裁判に負けたことで匿名性の幻想が崩れたとかよく判らんことをのたまっている方がいるみたいなんですが、実際にはあの裁判に於いて匿名性は完璧に守られてしまったのです。あたしなんかは、あー匿名性ってほんとにちゃんと守ることができちゃうんだとびっくりいたしました。それこそ幻想だと想っていたことが現実に実行されたわけです。これはひとえにひろゆきが全部ひとりでひき受けたことによります。
 2ちゃんやってるメリットって何?という問いにひろゆきは「揉め事。」と云い切っているのですが、この匿名性は何百万人からの揉め事を抽出して本来なんの関わりもないはずのひろゆきが横取りしてひとり占めすることにはじつに有効に働いています。これが防衛線をできるだけ前方に築いて中心から遠ざけておこうとする戦略なのか、ほんとに揉め事が好きなだけなのかよく判らんのですけど、現在表面に顕れている事象を読み解く限り匿名性とは書き込むユーザーのためというよりひろゆきのためにあると云ったほうが当たっているんではないか。実際に誹謗中傷を書き込んだ方は己の手柄を奪われたような気持ちにはなっていないのか。
 裁判だけではなく最近のいろんな騒動を見て2ちゃんも終わりだなんて云う方が多いのですが、すべてはひろゆきが主体的に選び取っていることを見落としているんではないかと想います。世の中には愉快になるためだけに危険を賭して犯罪を犯したりする方も大勢いらっしゃるくらいですから、自らこんなややこしい道に頒け入る方がいても不思議ではありません。愉快犯にとってはそっちのほうが成功なわけです。
 最後に金の問題だけが残るわけですが、これは例の飛鳥を殺されし者 wMwMpfeL氏が予言したマスコミからの攻撃によって解決するんではないかとあたしは見ていました。マスコミに叩かれる処をわざわざ見ようなんて方はすでに2ちゃんにみんな来ているでしょうから、出逢い系のように使っている方なんかの上澄み部分だけがなくなって、もう一度アングラサイトに戻る。これによって多少の金なら払う優良なユーザーが残り、書き込みのレベルはむしろ上がり、揉め事は相変わらず続き、なにより全体の人数が半分以下に落ち込むためにサーバ代が一挙に浮く。いいこと尽くめです。すべての問題が矛盾無くズバット解決です。
 裁判の賠償金などいまの莫大なサーバ代と比べたら微々たるもので、こうなると未來永劫、匿名性は完璧に護られるということになってしまいます。揉め事パトロンのひろゆきに買い上げられると云ったほうが正解か。
 これは従来のマスコミが情報提供者を保護するのとはちょっと違って、情報提供者の存在そのものを完全に抹殺し、しかもひろゆき自身が書いたのではないよという二重に都合のいい状態を創り上げる。著作権の観点から視てもなかなかおもしろい。

 2ちゃん運営陣も規模縮小が一番望ましいと考えているのに何故か不可能と云っているんですが、マスコミの攻撃というのが一番現実的で、縮小後の結束力を固めるためにもメディアの変革を推し進めるためにも理想的です。
 こんな結構なことはないとあたしは心待ちにしていたんですが、なかなかはじまりませんな。wMwMpfeL氏は2ちゃんにもマスコミにもしっかりしたパイプを持った事情通らしいのでこの点だけは信じていたのですが、こりゃ騙されましたかな。
 だます理由というのが、痴話げんかに破れた者の捨てゼリフか、あるいはそれでも愛する者を救いたいという願望かというくらいしか想いつきませんが、どんなものでしょうか。この数ヶ月で情勢が変わったとも想えませんが、これからはじまるんですかね。

 さて、ちゃんねらーオフ会ですが、なかなか愉しいものらしくて常連になる方が多いんだそうですが、ちゃんねらー同士がカップルになることもまた多くて、そうなると自然と卒業していくもんなんだそうです。
 いろいろ話を聞いていて、あたしは昭和30年代あたりによくあったレクリエーションサークルなんかを想い浮かべました。あちこちの職場から若い男女が集って、働く若者という共通点だけで意気投合してハンカチ落としなんかのゲームに興じるメンバーははっきりとは固定していないわりと大人数のグループ活動です。工場なんかの掲示板に張り出された呼びかけに応じて集まってくるのですな。当時の本なんか読むとじつに愉しそうです。あからさまな合コンなんかとは違うところがいいんでしょうか。
 まあ、なんせ、あたしくは2ちゃんだけでなくどこのオフ会にも出たことはなく、そもそもネットコミュニティーなんてのに一度も属したこともございませんので、こんな印象がどこまで正しいのかよく判りませんが。
 ネットコミュニティーどころか、あたしくはどこの集合からもつまはじきにされて帰る処がまったくなくなってしまいました。最初から貌にも名前にもなんの意味も持たせてもらえないあたくしのような輩は、これからいったいどこへ行けばいいと云うのでしょうか?