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『戦前の少年犯罪』
戦前は小学生の人殺しや、少年の親殺し、動機の不可解な異常犯罪が続発していた。
なぜ、あの時代に教育勅語と修身が必要だったのか?戦前の道徳崩壊の凄まじさが膨大な実証データによって明らかにされる。
学者もジャーナリストも政治家も、真実を知らずに妄想の教育論、でたらめな日本論を語っていた!

『戦前の少年犯罪』 目次
1.戦前は小学生が人を殺す時代
2.戦前は脳の壊れた異常犯罪の時代
3.戦前は親殺しの時代
4.戦前は老人殺しの時代
5.戦前は主殺しの時代
6.戦前はいじめの時代
7.戦前は桃色交遊の時代
8.戦前は幼女レイプ殺人事件の時代
9.戦前は体罰禁止の時代
10.戦前は教師を殴る時代
11.戦前はニートの時代
12.戦前は女学生最強の時代
13.戦前はキレやすい少年の時代
14.戦前は心中ブームの時代
15.戦前は教師が犯罪を重ねる時代
16.戦前は旧制高校生という史上最低の若者たちの時代



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2001/10/17  チューリングテスト被験者たち2

 この日記ではあんまり野暮なことは書かないつもりだったんですが、このままではチューリングテスト被験者たちの意味が通じないのではないかと危惧いたしますので、基本的な解説を。プレッシャーに屈してひとたび野暮世界に脚を踏み込んでしまうと泥沼になるな。

 今回の戦争の一応の決着はサウジに革命が起きるか起きないかで決まります。それ以外のことはまったくの些事であります。すべての事象はサウジ革命に対するポイントで判定されます。現段階では可能性は低いものの、着実にポイントはプラスに加算されております。
 いまだにテロがどうしたとかアフガンがどうしたとか、ましてや自衛隊を出すかどうかなんてどうでもいいことばかりが喧伝されるとは想っておりませんでした。日本に「正義」なんてものがあるとしたら、それは先の大戦から一貫して石油の安定確保を指す言葉のはずでして、すべてはサウジ革命から逆算して戦略が練られなければならんはずなんですが。オイルショックの頃と比べると石油へのエネルギー依存率は圧倒的に下がっているとは云え、石油が途絶えるとテロや爆撃に遭ってる人々を可哀相だなんて云ってられなくなりますからな。
 まったく同じ状況だったイラン革命のときはうまいこと立ち廻ったというに、また歴史上例のない自らの補給線を断つための戦闘に大日本帝国と同じく突入するようです(欧米はシフトが済んでいて中東への依存度は低い)。
 まあ、なかにはサウジ革命への懸念を表明されている方もおりますが、ものの判った諸氏のあいだではもちっと中心的な話題になると想っておりました。とくにウェブなんかでは。
 サウジ革命も武力の勝敗とは直接関係のないチューリングテストの帰結のひとつで、主戦場はアラブの普通の人々の<心>ですから革命成らずの判定は難しいものの、米国のサウジ駐留軍撤退なんかがとりあえずの指標となりましょうか。もともと米国が最近までタリバンの援助なんかもしてきたのも、危ないサウジから乗り換えるためにアフガニスタンのパイプラインをなんとかしようという目論見であったわけで、いずれにせよ日本にとっては困ったもんでございます。
 「チューリングテスト被験者たち」という文章はその革命の行方が概ね視えたのちのことを主に念頭に置いたものなんです。しかるべき方々が本筋のほうのテスト項目をきちんと整理しないから、こんなめんどうな解説をしなければならん。

 今回のことで大国の少数民族や政治犯弾圧、エシュロンみたいなのがおおっぴらに公認されることになり、核拡散も容認されたりと、いろいろ新しいテスト項目が出てまいりましたが、そんななかでも、たとえばwad’sのここやここで説かれているような90年代のアメリカ人の変化なるものがほんとなのかどうかが重要であると想われます。今回のことでアメリカ人の<心>がまたどうなったかを識るための前提として。
 こういうことは世論調査や映画なんかの影よりも、直接個人のウェブページで読み解くほうが正しい判定が得られるのではないかと考えます。而して、誰かがサボってるなんてことを申し上げた次第なんですが。たんなるウォッチではなく、ウェブページ評論が必要であると考えます。
 ちなみに90年代については、あたくしはあまり変化はないような気もするのですが。

 日本のことを申しますと、軍隊を出してヤケドをするか無視されるか、そもそも相手国から軍隊なんか寄越すなと云われて引っ込んでから、屈折していろいろややこしい思想を抱く輩なんかも出てくるのではないかと予想しております。できればヤケドは、自衛隊の銃声一発でパキスタンに政変が起こり、インドと中国が介入して大戦争なんてのが判りやすくてよいのですが。
 考えてみますれば、オウム真理教が短気を起こさずに今日まで生き伸びていたら、あるいはさっさと教祖が死刑になっておれば、世界的に面白い存在になっていたような。日本の裁判を含めたぐずぐすした対応は世界のために大いに貢献しております。
 想うに、イスラム原理主義にも、反対の叩く側にももひとつ乗り切れないような人々の<心>の隙間に入り込む適当な思想が案外ないのですな。
 なんか、中東でも宮崎駿アニメが人気なんだそうで、あんなディズニーとはまた違った「みんな仲良くしましょう」と申しますか、日本ヲタク文化の根っ子たるいろいろ複雑なる善悪相対論的お話を戦略的に世界に広める動きなんかも出てくるのではないでしょうか。
 アラブ人の登場するアニメが増えたりして。ハリウッドの勧善懲悪映画が廃れたりして。難民キャンプでアニメ上映会を開くヲタクNGOが出てきたりして。米国で『もののけ姫』がコケて、ほかの作品の上映もぽしゃったのは案外大きな影響を及ぼしてたりして。
 広い意味でのコンテンツ産業にとってはこれからが狙い目だということです。武力では如何ともしがたい、ほんとの意味での思想的世界支配権争いですな。<チューリングテスト戦争>とは、まあそんなようなお話でございます。