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絶望書店主人推薦本
●女の子向け

 
『炎の女 伊藤野枝伝』

岩崎呉夫 昭38年初版 七曜社 カバー痛み 2000円
伊藤野枝の28年間の無茶苦茶な人生も凄いけど、それ以上にこれは本として実に良くできている。とくにラストは胸締め附けられる!!女子読むべし!!


●男の子向け

 
『ニューヨーク武芸帳』

坂本正治 昭51年初版 中央公論社 並上、少カバー痛み、帯 2000円
坂本正治の痛快本!!前途渺茫たる学生さんには殊に強く推奨いたします。男子読むべし!!売切れました。


●言葉に戯れたい人向け

 
「そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります」
三島由紀夫『小説家の休暇』『裸体と衣裳』をも越える多彩なる思索日記。うねうねとたゆたう独特の文体もたまりませんです。



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2001/9/29  誰かがサボってる

 前回は「ウェブによっていろんな意見が視えるようになったのは結構なこと」なんてことを申しましたが、じつはそうでもないのです。
 あたくしは以前から普通のワスプが米国のユダヤ系メディアやらイスラエルやらについてどんなふうに考えているのかに興味がありまして、今回あらためてウェブを巡ってみたのですがどうしても辿り着けませんでした。
 あたしが米国のウェブ事情に疎く、最近米国で流行らしいウェブログとかいうのもうまく使いこなせず、そもそも英語も苦手で、まあデジタルデバイドとか云うやつなんでしょうけど、これはあたしの能力不足だけから来ているのではございません。
 たとえば海外ヲタク系サイトについてはウォッチャーが沢山いて、個人サイトや掲示板の特定の発言なんかにあたしでも容易に辿り着くことができます。
 それに引き替え、これだけのお祭りがはじまっているというのに、日本のサイトでリンクを張られている海外ページは有名人の声明や巨大メディア、せいぜいslahsdotレベルで米国の個人の声などまったく視えてきません。個人と個人が繋がってないのでは、ウェブの甲斐がなんにもない。マスコミが当てにならないいまこそウェブの出番のはずなのに、マスコミと同じレベルのことをやっている。
 日本にはネットウォッチやら個人ニュースサイトやらが無数にありますが、みんな不気味なくらいおんなじ内容です。どうせやるなら米国の個人サイトや掲示板を巡って分類見出し付け、できれば翻訳なんかをすれば、このご時世ですからすぐにケタ違いのアクセスが集中するでしょうに、どうしてだれもやりませんかね。前回云ったように、この戦争の主戦場は前線から一番遠く離れた処にあるんですから。
 いや、こんなお祭りになる以前に海外の個人と繋がるというのはウェブの王道のはずなんですが、なんでないのか。米国内や日本国内限定でのウェブログなんかより、よっぽど意義があるというに。
 あたくしは日本のちょっと古い時代の役に立たない部門を担当していて、海外やら現代の役立つ情報やら、そっち方面はあなたに任せたというのに、これでは困るではないですか。あたしとまだ視ぬ遠くの誰かさんとが繋がっていないのは、間を取り持ってリンクを張るべきあなたがサボっているせいなんですぞ。

 もっとも、こういう事態になると巨大メディアと同じく個人の発言もどこまでまともに受け取ってよいものかは怪しくなってきましたが。
 たとえばHotWiredで紹介されているイスラム教徒と称する人の掲示板の書き込みですが、あんなとんでもないことがまさに起こっている現場で、ぼーぜんじしつになっているはずの人々がいちいちお互いの人種を確認してから助け合ったりするものなのか。この記事についてのツッコミも探しましたが見つけられませんでした。
 イスラエルについての発言で唯一辿り着いたCNNの掲示板も、すでに普通の人の普通の意見ではなくなっておりますし。それにしてもここで頑張ってるイスラエル人の発言は逆効果のような気がするんですが。普通の米国人はこんな言葉で説得されたりするのでしょうか。

 それはそれで怪しい発言として分類して繋いでくれないと困る。ほんとはさらに踏み込んでウェブと現実世界の戦争がはじまってくれたりすると、あまりパッとしない地上の戦争より面白くなるんですが。
 <ネチズン>とか恥ずかしげもなく云っていた人たちはどこにいってしまったのでしょうか。いよいよほんとにやり合える場面が来たら、敵前逃亡なんでありましょうか。
 まあ、国家と対抗するかはともかくとして、とりあえずは米国の個人サイトを分類するだけで巨大メディアとは張り合えますよ。湾岸戦争でCNNが確立したように、ほんとの個人メディアが立ち現れる千載一遇のチャンスのはずなんですが、あんまりこんなことを云ってる人もいないような。HotWiredの一連の個人ニュースサイト記事も、もうひとつ威勢良くぶち挙げたりはしておりませんな。
 米国に於いて個人と巨大メディアではやはり取材力の差が出ますが、日本のマスコミは海外メディアからおこぼれをもらってくるだけですので、やりようは大いにあります。狂牛病の欧州の個人サイトとか。ネットバブルなんかよりは遥かに大きい波が来てるんですよ。
 こっちの闘いのほうが絵になりにくい貧民相手の山岳戦争なんかより、ましてや反戦運動なんかより見物です。無駄に人生を費やしてる留学生や外語崩れは腐るほどいるでしょうから、適当に駆り集めて参戦しなさい。首を獲って名を挙げろ!ヤフーを凌ぐ最期のチャンスだ!バーバレラを嫁さんにしろ!!!!
 ほんとはアラブのヲタクについて一番識りたいんですがね。

  10/17 チューリングテスト被験者たち2も参照のこと。