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『戦前の少年犯罪』
戦前は小学生の人殺しや、少年の親殺し、動機の不可解な異常犯罪が続発していた。
なぜ、あの時代に教育勅語と修身が必要だったのか?戦前の道徳崩壊の凄まじさが膨大な実証データによって明らかにされる。
学者もジャーナリストも政治家も、真実を知らずに妄想の教育論、でたらめな日本論を語っていた!

『戦前の少年犯罪』 目次
1.戦前は小学生が人を殺す時代
2.戦前は脳の壊れた異常犯罪の時代
3.戦前は親殺しの時代
4.戦前は老人殺しの時代
5.戦前は主殺しの時代
6.戦前はいじめの時代
7.戦前は桃色交遊の時代
8.戦前は幼女レイプ殺人事件の時代
9.戦前は体罰禁止の時代
10.戦前は教師を殴る時代
11.戦前はニートの時代
12.戦前は女学生最強の時代
13.戦前はキレやすい少年の時代
14.戦前は心中ブームの時代
15.戦前は教師が犯罪を重ねる時代
16.戦前は旧制高校生という史上最低の若者たちの時代



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2001/10/7  どこかできっと待っている

 きのう新文芸坐での『新八犬伝』映画版の26年振りの上映に行って参りました。
 あらためて観ると記憶に残っているより遥かに文楽に近い。あたしくの嗜好は子供の頃からなんも変わってないのに驚かされます。
 新八犬伝ファンの方は一度は文楽も観てみられたほうがよろしいかと存じます。近松門左衛門の世話物なんかは最初に観るには退屈でしょうけど、近松半二の時代物なんかは華麗で出鱈目でギャグ満載で存分に愉しめるはずです。玉梓が怨霊は『妹背山婦女庭訓』の悪役・蘇我入鹿を元にイメージされて造型されているんではないかと想います。

 『新八犬伝』については新八犬伝をもう一度見ようよ!が詳しいですが、NHKの吉例としてテレビのビデオは1話、20話、最終話の三本しか残っておりません。映画版はテレビとはまったく別に撮り下ろされたもので、行方不明になっていたフィルムが今回発見されて26年振りの上映となったわけです。
 あたしはこんな稼業に身を窶して、売り物にしていないものも含めてそれなりにいろいろ掘りおこしてまいりました。その経験を踏まえてここに断言させていただきますが、世間で消滅したと云われているものも必ずどこかに残ってる!絶対にある!!あると云ったらある!!!!!!
 要は真面目に探索されていないだけなのです。マニアとかいう連中は偉そうな顔をしておりますが、すでに分類整理されている獲物を釣り堀で漁っているだけです。そんなところで本物のお宝など巡り逢うべくもない。釣り堀自体にも本物を探索する能力などありません。もともと、よそでラベルを付けられて値段も決まったものを並べるのが釣り堀の本来の仕事なんですからごくごく当たり前のことなんですが。
 問題はマニアに本物の探索能力がないだけではなく、そもそも釣り堀の外で本物を探索してみようという発想さえ想い浮かばないらしいことです。あなたが買わなくとも棚に並んでいる限りほかの誰かが手に入れるだろう獲物を手にして「救出」なんて肌に粟する言葉を吐いたりして、ほんとに打ち捨てられている本物を<救出>しようとは缺片も考えもしない。
 実際に探索して、実際に発見できるかどうかはともかくとして、まだ観ぬ兄弟に逢いたいなという想いを最初から抱かないということは、つまり珠玉を持って生まれてはいないということです。すでに誰かに発見されている獲物を釣り堀巡りで確認しているだけで、達人だのなんだの云ってるあなたは贋者なんです。
 珠玉を持って生まれてきている諸氏は草の根わけてでも生き別れの兄弟を発見していただきたい。真に誰の眸からも隠されている本物のお宝を掘り出すのは男子の一生を賭けるに相応しい挑戦であるとあたくしは愚考いたします。徳川の埋蔵金などは見つけたとしてもすでに他人様が持っている世界の金の相場を下落させるだけのことですが、真に誰の眸からも隠されている本物のお宝を新発見すれば人類の財産をひとつ増やすことになる。これは創造にも匹敵する偉業であります。
 ここで探索すべきお宝の名前を並べていってもいいのですが、こんなことは人から云われて気付くことでもない。生まれながらに珠玉を持っているなら、すでにそこに刻まれているはずですからな。

 もっとも、『新八犬伝』映画版の場合はこれまで26年に渡って幾人もの諸氏が東宝に問い合わせて行方不明という回答を得てきたのに、新文芸坐が問い合わせるといつでも上映できる状態ですぐに出てきたそうで、まことに何というか情けなくも困ったことです。しかし、逆に云うと案外簡単な場合もあるということです。あたしの経験に照らしてもこういうのはよくあることなのです。
 諸氏の奮闘が待たれておるのですぞ!!いざとなったら珠玉を出せ!!勇気があふれる不思議な珠玉を!!
 切にしかあらんことを希う!!