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絶望書店主人推薦本
 
『戦前の少年犯罪』
戦前は小学生の人殺しや、少年の親殺し、動機の不可解な異常犯罪が続発していた。
なぜ、あの時代に教育勅語と修身が必要だったのか?戦前の道徳崩壊の凄まじさが膨大な実証データによって明らかにされる。
学者もジャーナリストも政治家も、真実を知らずに妄想の教育論、でたらめな日本論を語っていた!

『戦前の少年犯罪』 目次
1.戦前は小学生が人を殺す時代
2.戦前は脳の壊れた異常犯罪の時代
3.戦前は親殺しの時代
4.戦前は老人殺しの時代
5.戦前は主殺しの時代
6.戦前はいじめの時代
7.戦前は桃色交遊の時代
8.戦前は幼女レイプ殺人事件の時代
9.戦前は体罰禁止の時代
10.戦前は教師を殴る時代
11.戦前はニートの時代
12.戦前は女学生最強の時代
13.戦前はキレやすい少年の時代
14.戦前は心中ブームの時代
15.戦前は教師が犯罪を重ねる時代
16.戦前は旧制高校生という史上最低の若者たちの時代



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2001/6/22  西和彦降臨

 あたくしこと絶望書店主人は人類史上初となる最先端の事業をまさしく展開しておる冷徹かつ抜け目ない切れ者の起業家であるからして、2chのベンチャー板のチェックは朝な夕なに欠かしたことはございません。
 このところ低調だったベンチャー版でしたが、西和彦を叩くスレに今週から本人が登場するようになって、俄に賑やかになってまいりました。

 あたしは95年に何故か某大学に潜入して西さんのインターネットに関する授業を受けたことがございます。
 西さんの授業は全学生が質問をしないといけないことになっておりまして、微妙な立場だった当時の西さんにはほんとはいろいろ訊きたいこともあったのですが、テンプラ学生の身でもあり「インターネットを征するのはブラウザかプロバイダーかコンテンツ企業か?」なんてな無難に時節柄ベタな質問をあたしは発しました。
 「そのいずれでもない、勝利するのはユーザーだ!」てな、これまたベタベタなお答えが返ってきて、あの頃の経営者としては最先端の考えではありながらも西和彦の言葉にしてはひねりがなくて喰い足りず、ツッコみを入れたいところでしたが、三時間半休憩無しのどっぷり濃い授業にへろへろになっていた軟弱者のあたしは引き下がりました。
 いまから考えてみるに、2chで叩かれる現在の己の姿を見通していたとしたら、なかなか重みのあるお答えではありました。まあ、判っていたこととは云え、エライ世の中にはなったものです。

 西和彦本人が2chに顯現したことに驚いたり疑ったりしている方が多いようですが、あの西さんの性格に鑑みれば2ちゃんねる登場は必然、むしろ遅すぎたと申せましょう。
 えーと、性格というのはドキュソの厨房ということではなく、社員を集めてはやたらと討論会を開いたり、自分からあちこちの大学に売り込んでは学生と対話したりといったことが大好きだという意味です。あの一番ヤバくて忙しかったはずの時期に音質は穏やかなる機関銃トーク三時間半途切れ目なし爆裂の授業で、その半分以上が学生とのやりとりだったわけですから、2ちゃんくらいは何でもないでしょう。まったくもって、タフであります。ただ座って聴いているだけだったあたしのほうはへろへろです。

 2ちゃん登場が遅すぎたというのは、取りも直さず解任が遅すぎたということであります。
 あの授業の頃は、興銀の救済が入ってアスキーもひと山越えたところでした。ほんとなら経営者解任が当然のはずが、ほかに代わりがいないということで西さんは温存されました。もっとも、西和彦がいればこそ通産省も小さな出版社の救済に動いたのでしょうが。あのとき裸一貫で放り出されていたらどうなっていたかとは想います。やはり、アップルを追い出されたジョブスのことが頭を掠めたりして。
 聖地を追われたジョブスはUNIXだのオブジェクト指向だのネットワークだの大容量光ディスクだの最先端ながらもありものの部品を組み合わせてNeXTで、商売的にはともかくとして見事にその後の流れを導き出しました。そして、経営危機に陥ったアップルに再び迎えられ、今度は最先端でもないありものの部品を集めてiMacでまた新しい流れを生む。
 ピクサーにしてもそうですが、同時期に同じようなことをやった者はほとんど失敗していますからジョブスの才能ではあるのですが、やはり時流というものもございます。インターネット勃興期だった6年前に西さんが追い出されていたらどうなっていたか、じつはこのあたりをまさしくその時期の西さんに質問でぶつけてみたかったのですが、やはり想い切って訊いておくべきでしたでしょうか。
 いや、いまも案外面白い時期ではあり、今後に注目なんですが。うぬぬ、MSX・・・・

 2ちゃんの書き込みのキレっぷりに対する皆さんの反応を見ていると、西さんの人柄はあまり識れ渡っていないように感じます。ゲイツやジョブスにはいい評伝がいろいろあるのに、西和彦についてはあまりない。これはやはり、日本のジャーナリズムはレベルが低いということです。考えてみますれば、あたしもよく識りません。
 西さんの例の親爺転がしはあぶく銭を引き出すことよりはネット上の政治方面のほうが時局柄有効活用できそうな気もいたしますが、西さんのネット絡みの政治信条やあるいは親爺連中とどこまで握り握られしているのか、あたしにはさっぱり見えてきません。2ちゃんへの急速な順応は、なにやら期待も抱かされますが。
 直接訊けばいいと仰るやも知れませんが、なんでも直接訊けばいいというもんでもない。それなりに相応しい方々にもちっと頑張ってもらいたいもんです。いまこそパンク・ヒーローとして若向け雑誌で特集組むべきだと想いますがね。
 2ちゃんねるだって、いつもの<ご本人さん登場!!>のパターンにはまっていて、そのパターンでしか対応できていない。低レベルのジャーナリズムとあんまり変わりません。
 それでも、せこいNeXTとも云うべきTOWNSではやっぱりジョブスのようには自由にならなかったのだなあとか、いろいろ発見はありました。殊にあの有名な『スター・ウォーズ』の逸話が真実だったとは2ちゃんねるで初めて識りました。あんな莫迦話がほんとのことだったのかい!!ニッシー!?

 あの6年前の授業を受けたころのあたしの予測に概ね沿ってインターネットは流れてまいりましたが、小さなところは違っています。その小さなところこそやはり決定的に大きいなと、西さんの2ch登場であらためて想い識らされた次第でございます。

 7/29 西和彦降臨2も参照のこと。