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絶望書店主人推薦本
●女の子向け

 
『炎の女 伊藤野枝伝』

岩崎呉夫 昭38年初版 七曜社 カバー痛み 2000円
伊藤野枝の28年間の無茶苦茶な人生も凄いけど、それ以上にこれは本として実に良くできている。とくにラストは胸締め附けられる!!女子読むべし!!


●男の子向け

 
『ニューヨーク武芸帳』

坂本正治 昭51年初版 中央公論社 並上、少カバー痛み、帯 2000円
坂本正治の痛快本!!前途渺茫たる学生さんには殊に強く推奨いたします。男子読むべし!!売切れました。


●言葉に戯れたい人向け

 
「そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります」
三島由紀夫『小説家の休暇』『裸体と衣裳』をも越える多彩なる思索日記。うねうねとたゆたう独特の文体もたまりませんです。



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2001/6/10  奇禍に遭う人々

 少年犯罪データベース作成のために昭和39年の事件記事すべてに眼を通したわけですが、少年犯罪以外にも妙な事件の多い年でありました。
 少年犯罪にもいくつかありますけど、工場が爆発したりとこの年は爆発事件がじつに多い。中でも印象に残るのが渋谷にあった東海大学でのロケット爆発事故でございます。

 ロケット工学研究クラブが製作していた1.3メートルのロケットが爆発して学生さんがひとり爆死してしまったのです。日本のロケットがほとんどゼロに等しい時代に、学生だけのプロジェクトで完成直前に挫折してしまったわけです。
 こんな感想もどうかとは想いますが、なんかいい話だなあと感じてしまいます。ロケットというのは挫折に美を形成する不思議な代物ではあります。到達の不可能性にこそ絶対的な美しさが宿る。あたしは成功したロケットには見事になんの興味も湧いてきません。
 ちょっと調べてみますと、なんと!このロケットは宙を飛ぶのではなく、海底に潜って泥や砂を採集するという世界初の画期的なものだったのです!!うーん、なんか凄い!!サンダーバードみたい!!
 いまでも東海大ではロケットに熱心なようですが、この海底ロケット<海オケラ号>について掘り起こしてレポートを挙げてもらえんものでしょうか。
 いったいどんな推進力で海中を進むのか、どうやって操縦するのか、ロッカーにしまおうとして本体にあるふたつのスイッチに誤って触れてしまったようなのですが、なんで本体にスイッチがあるのか、なんで燃料が入っているか、どうもよく判らんことではあります。

 4歳の時に行方不明になった娘が5年後にテレビの『こまどり姉妹の日曜日』に映っているのを父親が見つけて、めでたく再開を果たしたなんてこともありました。初めきょとんとしていた娘は、父の呼ぶ妹の名前を覚えていたためすべてを想い出したそうです。
 おそらくは映りの悪い白黒テレビにちょこっと出ただけの5年も逢ってない娘を見つける父親というのは大したもんです。モニターの解像度競争なんてものの意味も考えさせられます。妹の名前に反応する娘にしても、ひとの能力の不思議さであります。よかったネ。
 はたまた、登校途中にクマに食べられてしまった北海道の小学生の女の子もおりました。かわいそうだネ。

 女将がこつこつ貯金してやっと開業したばかりの池袋の旅館で、同じ日に違う部屋で殺人と心中が同時に起こったなんてこともございました。大晦日だったりして、まことに災難であります。
 いずれも30代の人妻でして、一方は売春の客に殺され、一方は若いツバメとの心中でございます。昔の人妻はみだれておりますな。いまの世代は道徳的に遥かにマシになっておりますよ。

 あたしくがもっとも心搏たれたのは、26歳の元自衛隊員がもてないことを悲観して手製の爆弾で自殺を図った事件です。この男はわざわざ荒川の営業中のバーに行って爆発させているのですな。
 バーは壁も崩れて全壊したのですが、幸い死んだのはこの男ひとりでした。
 留めようとした客が手首から先を吹き飛ばされたりして、もう災難としか云いようがありません。
 このバーの名前が<青い鳥>だったりして、なにやら深いような浅いような、そんな話でございました。

 君よ!少年犯罪を識っているのか!?とデータベースを少し書き足しましたので、もう一度読み返すように!!
 サルベージされた「少年犯罪を考える」のミラーサイト!!とくに時代順のデータは順番に読むように!!昔は酷い事件がじつに多い!!
 成年の犯罪はもっと酷いのが多かったのですが。いまはじつに平和で、まだまだ昔にはまったく追いついておりませんな。年寄りはほんとに忘れているんでしょうな。「少年犯罪を考える」にある1964/12/27の新聞記事は必読!!
 またいつ消滅するやも知れぬので、いまのうちにデータを保存し、受け継いでいくように!!



ツタンカーメン王のマメ