絶望書店日記は、手塚治虫とブラック・ジャックの秘密を悉くあばきたててしまった「ブラック・ジャックの素」と「ブラック・ジャックの素2」を世に問うためにのみ存在したと云っても過言ではなく、この一押しの記事は結構読まれているのですが、残念ながらまったく話題にもならず情報も広まってはおりません。
これはひとえに肝心の丹波哲郎主演ドラマ『ジキルとハイド』を見てる人が極端に少なく、画像さえない当方の記述ではあんまり皆さんピンと来ていないということがあるのでしょう。
あまりの凄まじさに地上波では30年間二度と再放送されず、CSでさえ滅多に拝むことのならぬ幻のドラマが、丹波さんがめでたく大霊界へと旅立たれたおかげで、丹波哲郎追悼特別企画としてファミリー劇場で5年ぶりに再放送されることになりました。
12月27日(水)の深夜0時から2日間で全13話一挙放映というなかなかの暴挙です。ファミリー劇場やりよるなあ。あのドラマは週に一本でもかなり体力気力を消耗するのですが、年末にこれでは躯がもつかどうか。脳味噌爆裂するかも知れん。
とにかく見れ!!!!女房を売り飛ばしてでも観るべし!!!!
すんごいよ。とくにブラック・ジャックのアニメやドラマを制作するスタッフは刮目して観るように!!!出崎統さんなんかにもちゃんと観てほしい。
ブラック・ジャック云々は関係なしに、これは史上最高のTVドラマ・・・っと云えば異論は出るかもしれんが、史上最高のカルトドラマ、それもさらに極北と云っても絶対に異論は出ない。いや、たぶん。
事前にこれだけ煽っておいても、実際に観れば、諸氏の想像を遥かに超えた異様なものをそこに視ることになります。半端ではありません。衝撃的です。呆れます。
丹波哲郎の凄さをすでに十二分に識ってると想ってる方も、これを観ると丹波の真の凄さに打ちのめされます。
手塚治虫やブラック・ジャックに対する世間に流布する言説がいかに見当外れなものであるか、ヲタク評論のたぐいがいかに情報収集力が低く洞察力を欠いているかも判ります。
とにかく、丹波さんがこの世への置き土産に数日遅れのクリスマスプレゼントをしてくれた今回を逃すと、次は丹波さんが天界から帰ってくるまで観ること能わざるなんてことになるやも知れません。ゆめゆめ見逃すことなきように。
これを観ないまま死んでは、わざわざ地上界に生まれてきた甲斐がありませんよ。