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絶望書店主人推薦本
 
『戦前の少年犯罪』
戦前は小学生の人殺しや、少年の親殺し、動機の不可解な異常犯罪が続発していた。
なぜ、あの時代に教育勅語と修身が必要だったのか?戦前の道徳崩壊の凄まじさが膨大な実証データによって明らかにされる。
学者もジャーナリストも政治家も、真実を知らずに妄想の教育論、でたらめな日本論を語っていた!

『戦前の少年犯罪』 目次
1.戦前は小学生が人を殺す時代
2.戦前は脳の壊れた異常犯罪の時代
3.戦前は親殺しの時代
4.戦前は老人殺しの時代
5.戦前は主殺しの時代
6.戦前はいじめの時代
7.戦前は桃色交遊の時代
8.戦前は幼女レイプ殺人事件の時代
9.戦前は体罰禁止の時代
10.戦前は教師を殴る時代
11.戦前はニートの時代
12.戦前は女学生最強の時代
13.戦前はキレやすい少年の時代
14.戦前は心中ブームの時代
15.戦前は教師が犯罪を重ねる時代
16.戦前は旧制高校生という史上最低の若者たちの時代



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2005/8/18  ウェブの夜明けは近い

 『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』が図書館にあったので読んでみた。
 なんだか、レイアウトも文章もえらい読みづらいな。内容的にもよう判らん。
 ブログ騒動の前にウェブログについて識っていた人2千人というのはどういう意味なんだろうか。ホットワイヤードなんかの一連のブログ関係記事を読んでた人だけでももっといると想うが、ただ読んでただけで本質は掴んでなかったということなのか、だいたいブログとは何であるのか、定義なんかないと云ってるのかあると云ってるのかさえ判らない。
 ほかの章も回りくどい文章で妙なところで説明が切られるのであたしにはさっぱり読み取れない。
 e-zineとかゆうのもよう判らん。紙の雑誌から移ってきたり模したりしたサイトがウェブ初期にあっということを1行だけ記すのは歴史的に意味があるのかもしれんが、どうもそれ以上の意義があったと云ってるらしい。それがなんであるのかこの書ではあたしは読み取れんし、当時を想い返してもあったような気はしない。
 あのころはやたらと詰まらん横文字を使う田舍臭いサイトがいっぱいあったなと考えながら、リストを見ると見事に詰まらん横文字タイトルのサイトがずらりと並んでいて、やっぱりそうだったか、そう云えば当時すでに雑誌なんてもんは死んでたなあなどとぼんやり想うくらいのもんだ。
 この書についてウェブ上を見て回ると、べつにツッコミを入れるわけでもなく、せいぜいあのサイトが取り上げられてないとかそんなことで、妙に賞贊の言葉が並んでいて、いやに気色悪いな。

 まあ、これまでの歴史はウェブはまだはじまっていない前史で、サイトとしては絶望書店くらいしか見るものがなかったことを再認識するにはいいのかもしれん。
 絶望書店以外に語るべき意義があったのは1ch.tvだけで、あたしがこの書を手に取ったのもひょっとすると言及があるかもと想ったからなんだが、通り一遍の説明があるだけだった。
 あれこそ究極の個人サイトとも云うべき存在で、この書でまっさきに取り上げるべきもんだと想うのだが。まあ、こんな書ではともかく、誰かふさわしい人がきっちり取材して記録を残しておいてもらいたい。あたしには未だに謎が多過ぎる。
 西さんをたぶらかしてアスキーバブル経営の象徴・航空事業をぶち上げた石村氏が、提携企業社長として1ch.tv立ち上げの記者会見席に並んで登場し、いや〜これは役者がそろってますます盛り上がるなあと想ってたら、石村氏と西さんの因縁に触れる者がただの1人もおらず、元アスキーと称する輩が多数出没していた1chスレにはこんなアスキーの基本さえ判ってる者がいないのかと唖然としたもんだが、1chの不幸はウォッチャーに恵まれずにただドタバタ騒動を悦んでいただけで、本質的な解読がまったくなされなかったことだ。
 これからいよいよウェブの歴史がほんとうにはじまろうとしているいま、ウェブのすべてが詰まっていたと云っていい1ch.tvを読み解いておくことは、これからの歴史を拓くうえで貴重なる示唆を得ることができるはずなのだが。

 ちょうどこの書を読み始めたときにWikiについてお勉強していて、こちらのページに辿り着いて、あのブログ騒動の連中が「嫌だったのは、露骨に「徒党を組む」感覚が閉鎖的だったところ」というのを見てびっくりしました。
 どう見ても、連中は少数でちまちまやってただけで、叩いてたほうが村社会を守るために徒党を組んでたんでしょうが。はたまた、協会なんていうどうでもいいところに反応するというのは、あたしが<鏡>と云ったのはやはり正解だったのか。
 いや、連中はブログを盛り上げてなんとか儲けようと無い頭を絞って協会なんかをでっちあげただけで全体を仕切る気なんかなかったことは組織の態をなしていなかったことでも判るから、鏡でもないか。反対に「もっとちゃんと徒党を組め」とかいう批判ならまだしも判るんだが。
 2002/11/14 それでしっぽを廻してるつもりか?!は<釣り>だと受け取った方もいたようですが、とんでもないことでして、叩いてる連中の露骨に「徒党を組む」感覚が閉鎖的だったところがあまりに気色悪かったので生理的嫌惡感を想わず示したもので、絶望書店日記にしては珍しくナマの感情が垣間見えてます。

 さて、過去はこのへんにして未来のことも記しておきますが、少年犯罪データベースはてなをやってみて、ブログでこれだけのデータを提示するのはやはりかなり無理があるなと痛感しました。
 さらに少年犯罪データベースWikiでWiki でもうまくいかないと痛感しました。「ブログはフロー、Wikiはストック」なんてことがほんとなら、もうちょっとなんとかしてほしいところ。もっとも、これはライブドアWikiの性能が低いことや、あたしのWiki能力が低いことも大きいんでしょう。もし、自分ならもっとうまくWikiを操れるという方がいらっしゃいましたら、データを持っていってご自由に構築していただければ幸い。
 あたしのほうは根本的に新しいやり方がなにか必要であると考えます。
 最近では Web 2.0なんてことが取り沙汰されるようですが、抽象的な議論をするより、少年犯罪データベースのデータを的確に提示できる仕組みを工夫したほうがWeb2.0で云われていることはすべて解決できるし早道であると愚考いたします。具体的目標があるほうが思考は楽になるというもの。
 とりあえず、地図上からの事件検索と、その日のニュース記事を持ってきて過去の関連事件の一覧と一緒に表示するとか、そんなところから始めんといかんか。面倒だからどなたかやってくれませんかね。少年犯罪データベースはGoogle八分絶賛継続中ですから、できればグーグル以外のサービスと結びつけていただけると幸い。
 呼びかけてもあんまりやってくれる人もいないから、結局はあたしが無い頭を絞りながらやることになるか。データ完成のほうが優先されるからなかなか手が回らないので困っております。もっとちゃんと徒党を組まんといかんなあ。

 少年犯罪データベース@multiflatなんて試みをされてる方はおります。また、現在のブログが使いにくいと考えていろいろ改良を施そうとされている方はいるみたいで、来年くらいにはウェブの真の歴史がはじまるでしょう。その頃には少年犯罪データベースも完成して、器にふさわしい中身も臨戦態勢になってるでしょうし。
 たんなる提示の仕方だけではなく、少年犯罪データベースをいかに多くの人に届けるかという仕組みづくりも、じつはネットジャーナリズムシステム構築の早道ではないかと愚考しております。具体的目標があるほうが思考は楽になるというもの。

 そう云えば、未映子があの伝説の音楽評論家・市川哲史とポッドキャスティングなんかやってるけど、なんと肝腎の音楽がまったくない。
 まあ、日本のメジャーレコード会社としてはこれがいまのところの限界か。しかし、状況は早晩変わらざる得ないでしょう。
 もろもろ考え合わせてみると、ウェブの夜明けは近いですよ。