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『戦前の少年犯罪』
戦前は小学生の人殺しや、少年の親殺し、動機の不可解な異常犯罪が続発していた。
なぜ、あの時代に教育勅語と修身が必要だったのか?戦前の道徳崩壊の凄まじさが膨大な実証データによって明らかにされる。
学者もジャーナリストも政治家も、真実を知らずに妄想の教育論、でたらめな日本論を語っていた!

『戦前の少年犯罪』 目次
1.戦前は小学生が人を殺す時代
2.戦前は脳の壊れた異常犯罪の時代
3.戦前は親殺しの時代
4.戦前は老人殺しの時代
5.戦前は主殺しの時代
6.戦前はいじめの時代
7.戦前は桃色交遊の時代
8.戦前は幼女レイプ殺人事件の時代
9.戦前は体罰禁止の時代
10.戦前は教師を殴る時代
11.戦前はニートの時代
12.戦前は女学生最強の時代
13.戦前はキレやすい少年の時代
14.戦前は心中ブームの時代
15.戦前は教師が犯罪を重ねる時代
16.戦前は旧制高校生という史上最低の若者たちの時代



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2005/2/10  <メディア循環>は壊れる旧世界より來るべき新世界が問題のはず

 ライブドアの目的は社長さん自身がこうやってはっきりと述べているのに、なんで見当外れのおかしな分析をしている輩ばかりなんでしょうか。

「聖域化されているメディアのブランドを破壊するために、メディアを買うんですよ。
 まさにトロイの木馬。入っていって、中からボン!と壊しちゃう。もちろん、中に入った時点で、メディアが現在持っている聖域の力を利用して、我々のリーチを広げることには使いますよ。で、その後に、壊すんですよ。
 世間の人たちが「なんだ、聖域だと思っていたけど、そんなことはないじゃない」って感じることで、聖域化されていたパワーがなくなるわけですよ。思い上がっていたメディアの記者たちも、シュンとなっちゃうわけですよ。」
 「時代はブログる」(須田伸著、アメーバブックス)より抜粋。情報仕入れ先・ネットは新聞を殺すのかblog

 つまり、あたしが云うところの<メディア循環>を起こすのが最大の目的であるわけだ。だから、フジテレビだとか産経新聞だとかあんなものを手に入れて何の役に立つのかなんてこたどうでもいいわけだ。古いメディアが役に立たないことを証明して壊してしまって、次のメディアの時代を迎え入れるためだけに仕掛けるのだから。
 もっとも、壊そうとしているのはあくまで既存メディアの<神話性>で、役に立つものがあるのなら悦んで使わしてもらうつもりなのだろう。今回のウェブ上の分析で、既存のテレビ局や新聞社の役に立たなさをきちんと前提としている方々も、唯一役立つものがあるとしたらそれは記者クラブへの通行権だということで一致しているみたいだし、上のインタビューを読む限りホリエモンもそれを想定しているのだろう。
 しかし、これこそまさしく神話に過ぎない。あんなところに一次情報なんてもんはない。仮にあってもすぐに表に出るし、出さなきゃメディアとしては力にならないし、昔ならちょっと早めに入手することに意味はあったんだろうけど、各社の速報が並べて見られる時代にそんなものはなんの意味もない。

  ちょっと話は飛ぶけど、幼女レイプ被害者統計をアップしました。kangaeru2001氏も云っているように大幅に減っています。
 昨今のロリ犯罪談義の隆盛のなかでこんな基本的なデータを見たことがない。既存マスコミも、それを批判するウェブ上の面々も、一番基本の情報を持たずに想い付きで低レベルの言説を吐いているに過ぎない。無智なだけではなく、こういう情報を探し出そうともしていないところが情けない。
 ちょうどいまは去年の警察統計の発表時期で、各マスコミは警察の記者クラブでいただいてきた情報を元にいろいろ書いてるが、上の如きデータを見ておればいかに出鱈目な内容であるかすぐに判る。一次情報は記者クラブではなく、倉庫の中で埋もれている。しかも、誰でも手間さえ掛ければ入手できる形で。
 犯罪に関する情報は各年分断されてて、犯罪白書にまとめられているのはその数パーセントに過ぎない。ほんとにおもしろい情報は依然として眠っている。
 あたしが「反社会学講座」なんかをまったくおもしろいと想わないのは、出来合の統計や分析を持ってきているだけでこういう掘り起こしをやってないからで、あたしが少年犯罪データベースでやろうとしていることと一見似ているようで根本的に違う。なにゆえ数字ではなく具体事例に力を入れてるかということにもつながるんだが。
 まあ、犯罪白書レベルの情報さえ持たずに出鱈目な妄想を撒き散らしている輩が多いのでこんなものにも一定の存在価値はあるのだろうが、もうひとつ深いものが欲しいところ。ウェブ上で偉そうに情報について語っているマスコミ人やら大学人やらは、まずこんな簡単なブツくらいはすべて掘り起こしてから一人前の口を利いてもらいたいもんではある。

 さて、新聞はもとより、テレビもただでさえ若いもんはあんまり見てないのに地上波デジタルやら著作権保護強化やら自ら滅びの道をまっしぐらで、NHKが受信料を払ってない者にスクランブルをかけて見せないなんてことをやらかせば本当に息の根が停まるのだけど、まあそこまで完全に潰滅せずとも勝手にこけてくれるのだからわざわざ内部に入り込んで壊す必要もないかと想われる。
 iPodの成功は既存のレコード会社とソニーが勝手に自滅してくれたことが要因の99%で、そこにそこそこいい別の選択肢を提示したから循環が起こったので、ジョブスが既成のシステムを壊したわけではないのだがなんとなくそんな風な構図になっている。既存のものを壊しても、どっちみちきちんと新しいものを用意していないといけないんだから、内部に入らず新しいメディアで正面からぶつかったほうが評価も高くなるし二度手間にもならずよろしいかと想う。
 既成のシステムの内部に入り込んでいると、へたすると滅ぶ側の者と見られるし、ジョブスもアウトサイダーの立場を保ったことが成功の一因となっているであろう。まあ、壊す者とそこから得られる果実を受け取って新たな世界を握る者が違うというのは歴史上おうおうにしてあることですが。
 つまり、壊したあとの新たなるメディアはまだまだみんなに平等に開かれている。
 既存メディアの<神話性>を壊すだけなら実際に買い取る必要はないし、おそらくそういうシナリオも用意しているのだろうが、しかし、ホリエモンは自分の弾だけでやってるわけではなく完全にコントロールできるわけではないのが最終的にネックとなろう。メディアはいかに<他者>を排して自分の好きなように出来るかにやはり掛かっている。
 前回ちょっと書き忘れたけど、「これからテレビ局を新しく創ってそれだけの視聴率が取れるのかあるいは取るためにコストがどれだけ掛かって回収できるのか」というのは話の前提として電通だとかその手の外部の邪魔者を排した上でできるかどうかということで、そんな横やりが相変わらず入るのならメディアなんか自ら持たないで下請けで制作していてもべつに同じわけですから。考えてみればテレビ局なんてあんなしがらみだらけのものがメディアとしてはともかく、よくもいままで商売として成り立っていたもんだ。
 既存のテレビ局やら新聞社やら手に入れてどうするのかなんてことを分析するよりも、時代に立ち会った者として考えねばならんことはほかにあるということです。
 果たしてそれはこんな流れの延長線上にあるのやらないのやら。

2/14追記
 あや?これを読むとホリエモンはいまわざわざ新聞を出す意味も、記者クラブについてもよく判ってるやん。ますます前回の文章を書くんじゃなかったな。
 ネット・ジャーナリズムとやらで騒いでた連中より、そんなのに興味のないホリエモンのほうがメディアのことをよく見通しているとはどういうことよ。だいたい、ネット・ジャーナリズムとやらの議論でこんな重要な情報をまっさきに伝えてくれてたらあたしもあんなの書かなかったのにと、ネットは新聞を殺すのかblogを見ると単に彼らも識らなかったみたい、ってなんじゃそら。世の中どーなっとんの。