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『戦前の少年犯罪』
戦前は小学生の人殺しや、少年の親殺し、動機の不可解な異常犯罪が続発していた。
なぜ、あの時代に教育勅語と修身が必要だったのか?戦前の道徳崩壊の凄まじさが膨大な実証データによって明らかにされる。
学者もジャーナリストも政治家も、真実を知らずに妄想の教育論、でたらめな日本論を語っていた!

『戦前の少年犯罪』 目次
1.戦前は小学生が人を殺す時代
2.戦前は脳の壊れた異常犯罪の時代
3.戦前は親殺しの時代
4.戦前は老人殺しの時代
5.戦前は主殺しの時代
6.戦前はいじめの時代
7.戦前は桃色交遊の時代
8.戦前は幼女レイプ殺人事件の時代
9.戦前は体罰禁止の時代
10.戦前は教師を殴る時代
11.戦前はニートの時代
12.戦前は女学生最強の時代
13.戦前はキレやすい少年の時代
14.戦前は心中ブームの時代
15.戦前は教師が犯罪を重ねる時代
16.戦前は旧制高校生という史上最低の若者たちの時代



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2002/12/6  考えて読め

 小谷野敦氏との素敵な往復メールについてはあちこちでいろいろ取り上げられてもらっておりますが、あたしが一番のポイントだと考える佐伯順子の『遊女の文化史』が絶版に追い込まれたことに関しての言及がひとつもありませんな。
 『江戸幻想批判』によって『遊女の文化史』が絶版にされるというのはもろもろよろしくない。現在の出版界はなんのチェック機能も働いていないということです。
 あたしは『遊女の文化史』をそれほど高く評価しているわけではないのですが、値段分だけの価値はあると想っています。値段分だけの価値があるというのは、近頃の本としてはかなり珍しいほうに属します。
 そもそも、この本はどう読んでも文学論で、歴史的に間違いかどうかをうんぬんすることに最初からまったく意味がない。文学論というより、小谷野氏云うところの「詩」と捉えたほうが的確か。
 まあ、実際にこの本を史実として受けとめている者もいるみたいで、たしかにそれは問題なんですが。絶版にすれば片がつくことではない。ましてや、「遊女の平均寿命23歳」なんて根拠で絶版にされるのではなんにもならない。
 絶版に追い込まれたことに反応する諸氏がいないことと合わせて、学者や編集者だけではなく読者の鈍さも極まったことを示しております。権力関係がどうしたとかいう以前の話です。
 自分の頭で考える者がひとりもいないということか。もろもろよろしくない。
 本というのはちったあ考えながら読まんとな。子ツバメみたいに口を開けて入ってきたものを呑み込めばいいというもんではない。
 こんな調子では何冊絶版にしても追いつかんよ。書き手が少々頼りなくとも、読み手さえちゃんとしっかりしてればいいのです。