絶望書店日記

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絶望書店主人推薦本
●女の子向け

 
『炎の女 伊藤野枝伝』

岩崎呉夫 昭38年初版 七曜社 カバー痛み 2000円
伊藤野枝の28年間の無茶苦茶な人生も凄いけど、それ以上にこれは本として実に良くできている。とくにラストは胸締め附けられる!!女子読むべし!!


●男の子向け

 
『ニューヨーク武芸帳』

坂本正治 昭51年初版 中央公論社 並上、少カバー痛み、帯 2000円
坂本正治の痛快本!!前途渺茫たる学生さんには殊に強く推奨いたします。男子読むべし!!売切れました。


●言葉に戯れたい人向け

 
「そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります」
三島由紀夫『小説家の休暇』『裸体と衣裳』をも越える多彩なる思索日記。うねうねとたゆたう独特の文体もたまりませんです。



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2002/5/3  ホンジュラス未だ扉を開けず

 今回のワールドカップであたしが一番楽しみにしていたのはホンジュラスで、絶対出てくるだろうと想っていたのに最後の最後で予選敗退し、オランダの敗退以上に残念至極でありました。
 君はコパ・アメリカを観たのか!?で記したように開幕前日という無茶苦茶な日程で出場辞退したアルゼンチンの代役として急遽南米選手権に招待されたホンジュラスは眼を瞠らせる大活躍で、強いだけではなく素晴らしく華麗なる自由奔放サッカーを披露し、われわれ日本人だけではなく南米でもまったく識られていなかったらしく大きな衝撃をもって迎えられ、2001年度FIFA最優秀チームにも選ばれたようです。
 特殊な情勢下という限定はありつつも、それは全盛期のブラジル、強いときのオランダを彷彿とさせると云っても過言ではなく、なにせ去年の夏にまさしく彗星の如く突如として姿を顕した国ですから若々しさと溌剌さを併せ持ち、それらの伝説のチーム以上の驚きさえもたらし、ひさしぶりにほんとにおもしろいサッカーとは何なのかを示してくれたのです。

 W杯を前にしてヒストリーチャンネルでもサッカーの歴史をかなりまとめて放映しておりまして、黄金のカルテットを擁した全盛期のブラジルが勝てなかったことによりそれ以降は負けないことのみ追い求める詰まらないサッカーが世界の趨勢になってしまったとジーコも嘆いておりましたが、今回オランダが予選敗退したことでますますその傾向に拍車が掛かるやも知れず。
 今年のワールドカップではホンジュラスが大旋風を巻き起こしてそんな流れを嘲笑ってくれると期待していたのですが・・・・。うーん、返す返すも殘念無念。
 昔からとかく不透明な噂の絶えない北中米予選ではありまして、最終戦で大敗するとは・・・・。うーん、云っても詮ないことか。

 きのうの日本VSホンジュラスは注目していたのですが、日本の守りがへぼへぼで簡単に突破をゆるすためホンジュラスの意表を突く華麗なる展開がほとんど観れませんでした。
 こんな出来のホンジュラスでも結構驚いた人が多いようで、去年のコパ・アメリカを観た諸氏はほんとに限りなくゼロに近いんですな。ほんもののホンジュラスはこの10倍は華麗でおもろいんだぞ!!!!WOWOWはコパ・アメリカのブラジルVSホンジュラス戦を再放送しちくれ!!!!干涸らびた現代サッカーを原始人の奔放脳天気サッカーが粉碎したようなそれはそれは胸のすくゲームだったのよ!!!!
 救世主ホンジュラスが来迎しそこねたことで世界のサッカーは4年分停滞してしまったような気がする。問題は4年後のホンジュラスにいまの強さ若さ華麗さおもしろさが残ってくれているのかということなんだが、なんかヨーロッパのチームにかなりのメンバーが引っこ抜かれたようで、いささか不安。

 ほんとは日本がこんなサッカーを展開してくれたらいいんだけど、この先未来永劫、胃の痛くなるようなサッカーを続けるんであろなあ。
 いまテレビ埼玉で『赤き血のイレブン』の再放送をやってて、『巨人の星』なんかで観る野球はほとんど今と一緒なのにこの30年の日本サッカーの進化はSF並の凄さであることを再認識させてくれるんだけど、なんか根本的な処は変わってないような気も。まったく先の読めないストーリーの破天荒さでは『赤き血のイレブン』のほうがホンジュラスに通ずるものがあるし。
 ひとりホンジュラスで成果も挙げてる梶原一騎てのはつくづく大したもんだなあ。



素敵な精神鑑定