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『戦前の少年犯罪』
戦前は小学生の人殺しや、少年の親殺し、動機の不可解な異常犯罪が続発していた。
なぜ、あの時代に教育勅語と修身が必要だったのか?戦前の道徳崩壊の凄まじさが膨大な実証データによって明らかにされる。
学者もジャーナリストも政治家も、真実を知らずに妄想の教育論、でたらめな日本論を語っていた!

『戦前の少年犯罪』 目次
1.戦前は小学生が人を殺す時代
2.戦前は脳の壊れた異常犯罪の時代
3.戦前は親殺しの時代
4.戦前は老人殺しの時代
5.戦前は主殺しの時代
6.戦前はいじめの時代
7.戦前は桃色交遊の時代
8.戦前は幼女レイプ殺人事件の時代
9.戦前は体罰禁止の時代
10.戦前は教師を殴る時代
11.戦前はニートの時代
12.戦前は女学生最強の時代
13.戦前はキレやすい少年の時代
14.戦前は心中ブームの時代
15.戦前は教師が犯罪を重ねる時代
16.戦前は旧制高校生という史上最低の若者たちの時代



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2001/3/5  君よ!少年犯罪を識っているのか!?

 少年犯罪のデータベースを構築せよと呼びかけても誰もやらぬようであるし、もっともしっかりしたデータを載せて唯一の頼りとなっていた松江警察署の「少年犯罪を考える」のページまでいつの間にか無くなってしまい(どうなったのかご存じの方はご教示を)、しようがないので当方が新聞記事をもとに1964年分だけ纏めてみました。こちらです。
 たとえば「杉並切り裂きジャック」は性器を切断するなどの小学生男児だけを狙った犯行を11件起こしたうえに警察や被害者宅につぎつぎと挑戦状を送りつけ、また少年の模倣犯と想われる子供へのいたずら暴力事件が同時期に10件以上起きたのですが、このリストではひとつにしています。また、ひとつの事件にひとつの記事だけということはありませんから、いまほど扇情的な報道ではないにも関わらず、少年犯罪がほんとに連日紙面を賑わしていたわけです。
 よくもまあ、これだけのことを忘却することができるもんです。

 リストの「中学生風」などという表記は結局捕まってないからはっきりとは断定できないわけですが、目撃者がいれば概ね少年かどうかくらいは判断できますな。しかし、都立大学法学部教授の前田雅英という方は法律の研究者なのに非常にさばけておられるらしく、そんな目撃証言をひとつひとつ精査などしないで、最近は検挙率が半分に減っているので統計を2倍に<補正>すればいいじゃないかと、小学生にも判り易い画期的な理論を提唱され、その2倍にした数字をもとに現在の少年犯罪数は戦後最高と仰っておられます。
 きっと前田先生の天才的な頭脳は事例のひとつひとつに当たることなく数字だけで少年犯罪を研究する画期的なメソッドを編み出されたのだろうと愚考いたします。でも、凡夫がこのリストを見ると、どうしても2倍じゃ足りないような気がするんです。先生!素晴らしい理論によってもっともっと<補正>してえ!!

 そんな前田先生の<補正>がない統計では、この1964年から現在は凶悪事件で5分の1くらいに減ってしまったことになっております。確かに数はそうなんですが、すべての記事に眼を通した実感といたしましては、やはり<補正>を入れたほうがいいような気がいたします。なにせ、あまりに残虐あまりに訳の判らん事件が昔は多く、いまの若いもんには少なくとも10倍以上は頑張ってもらわないととても追いつきません。まあ、リストを見てください。
 現在の50代60代はもっとも数多くの殘忍極まる少年犯罪を犯してきた世代なんですが、いまでも重大な犯罪はだいたいこの世代が請け負っています。犯罪だけではなく、世の中を滅茶苦茶にして責任も取らず、問題をすべて先送りにして若い世代に押しつけ、しかも、何か若い者のほうが悪いと本気で信じているらしい。
 この世代はいまと違ってまともな躾を受けておらずきちんとした社会的規範を身に着けていないということがあるのですが、どうもそれだけじゃなく、これだけ切れやすいのは脳になんらかの障碍が生じているのではないでしょうか。
 DDTなんかをまともに頭からかぶっていますし、その他もろもろの有害物質を大量に体内に取り込んでいる人類史上例を見ない大規模な人体実験を施された世代です。何の変異も生じないなんてことがあるはずないのです。学者の皆様にはぜひとも研究していただきたい課題です。世界的に注目されますよ。

 また、この1964年をピークとして少年犯罪は急激に減少していくわけですが、最近ジェイコム君のおかげで昔のテレビ番組を観る機会の増えた当方には、どうも子供向けのメディアに残虐シーンや性的シーンが増えるに従って子供の暴力性が減っているように感じられます。『カムイ外伝』なんかいま観ても凄まじいですからな。
 増加する一方だった米国の少年犯罪も5年ほど前から減少に転じたのですが、ゲームや日本のアニメによって子供たちが暴力シーンに触れる機会が増えたことと関連があるのかも知れません。
 少なくとも、残虐シーンによって子供の暴力性が増すなどという説よりは、こちらのほうが統計に合致しております。なぜ、こんな判りやすいことに誰も疑問を持たぬのでしょうか。学者の皆様にはぜひとも研究していただきたい課題です。世界的に注目されますよ。

 それにいたしましても、なにゆえ当方のような者がこんなリストを作成しなくてはならぬのでありましょうかな。
 新聞社はもうそろそろいいかげん<便所の落書き>を刷り続けることはやめて、過去のデータをきっちり整理してもらいたいもんです。同じ落書きでも昔のほうが幾らかマシで、ネットのない時代のものはなんせ代わりがありませんから、こうして役にも立ちますからな。
 もっとも、このリストにあるような内容は全部よそからもらってきたもので、昔の事件さえも識らずにジャーナリストとか名乗っている<便所の落書き>書き屋さんの低脳さが反映されていないからでもあるんですが。
 とりあえず、自分とこの社員には自分とこのバックナンバーくらい全部読ませる教育はやりなさい。判りましたネ。

 附記
 サルベージされた「少年犯罪を考える」のミラーサイト!!とくに時代順のデータは順番に読むように!!昔は酷い事件がじつに多い!!
 また消滅するやも知れぬので、いまのうちにデータを保存し、受け継いでいくように!!