絶望書店日記

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絶望書店主人推薦本
『冤罪と人類 道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』
『冤罪と人類 道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』

冤罪、殺人、戦争、テロ、大恐慌。
すべての悲劇の原因は、人間の正しい心だった!
我が身を捨て、無実の少年を死刑から救おうとした刑事。
彼の遺した一冊の書から、人間の本質へ迫る迷宮に迷い込む!
執筆八年!『戦前の少年犯罪』著者が挑む、21世紀の道徳感情論!
戦時に起こった史上最悪の少年犯罪<浜松九人連続殺人事件>。
解決した名刑事が戦後に犯す<二俣事件>など冤罪の数々。
事件に挑戦する日本初のプロファイラー。
内務省と司法省の暗躍がいま初めて暴かれる!
世界のすべてと人の心、さらには昭和史の裏面をも抉るミステリ・ノンフィクション!

※宮崎哲弥氏が本書について熱く語っています。こちらでお聴きください。



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2000/11/10  <幻22号>の遺言

 先週キッズステーションで『新 忍者部隊月光』をぽおおと眺めていたら、いきなり幻仮面の妹<幻22号>として菊容子が登場し、あたしはただただ驚駭するよりほかに為す術を識らなかった。
 菊容子のサイトはわりとあるのだが、どこにも<幻22号>のデータがない。後篇が放映されたおとついからさすがにレポートがぼちぼち出てるが、事前に教えてくれんと役に立たん。たまたま観てたから、天下の大事に遅れを取ることだけは免れたが。(先週の前篇は菊容子の登場シーンだけ観て、呆気にとられているうちにビデオは録り損なってしまいましたが)
 『忍者部隊月光』なんてメジャーな作品さえデータが整備されていないようでは、やることはまだまだありますな。もっとも、全130話の最終回に近いこのあたりまで再放送をやったことは幾度もあることではなく、しょうがないことでもありましょうが。

 詳細は禁断のハイブリッドマニアックにこれ以上はない報告があるので、観てください。いや、観ろ!1966年だから、菊容子さん16歳か。一緒に映っている綺麗なお姉さんは忍者部隊の銀月です。
 黒尽くめの衣裳で、他にも持っていた武器を何故か使わずにあくまで薔薇だけで闘いぬき、美しく散っていった菊容子さんの姿にはこの絶望書店主人、格別に湧き上がる感慨があった。忍者部隊に倒されし幻仮面のカタキをとらんと果敢にも立ち向かっていったあなたは、きっとまぼろしのために現実と闘えと絶望書店に告げるためこの日に甦ったのでありましょう。

 放映日にはさっそく「菊容子 幻22号」で検索して当店まで辿り着いた方がおりましたが、何のおもてなしもできずに失礼いたしました。菊容子さんについては黒い薔薇の刻印のページと、女子供の棚をご覧ください。

 『忍者部隊月光』をきちんと観るのはじつは今回が初めてで、昔から識っている方にはいまごろ何を云っとるかとお叱りを受けそうですが、じつにあらゆる意味でお洒落な作品ですな。あけぼの機関と幻同盟の戦いというネーミングだけでも、いや、禁断のハイブリッドマニアックの画像を観れば一目瞭然でもありましょうが。