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絶望書店主人推薦本
 
『戦前の少年犯罪』
戦前は小学生の人殺しや、少年の親殺し、動機の不可解な異常犯罪が続発していた。
なぜ、あの時代に教育勅語と修身が必要だったのか?戦前の道徳崩壊の凄まじさが膨大な実証データによって明らかにされる。
学者もジャーナリストも政治家も、真実を知らずに妄想の教育論、でたらめな日本論を語っていた!

『戦前の少年犯罪』 目次
1.戦前は小学生が人を殺す時代
2.戦前は脳の壊れた異常犯罪の時代
3.戦前は親殺しの時代
4.戦前は老人殺しの時代
5.戦前は主殺しの時代
6.戦前はいじめの時代
7.戦前は桃色交遊の時代
8.戦前は幼女レイプ殺人事件の時代
9.戦前は体罰禁止の時代
10.戦前は教師を殴る時代
11.戦前はニートの時代
12.戦前は女学生最強の時代
13.戦前はキレやすい少年の時代
14.戦前は心中ブームの時代
15.戦前は教師が犯罪を重ねる時代
16.戦前は旧制高校生という史上最低の若者たちの時代



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2006/10/8  新生!!絶望書店

 絶望書店も場を移転いたしました。
 http://www.zetubou.com/
 少しでも簡便にするために、http://zetubou.com/ にしようかとも考えてみたのだけれども、どうにもこれでは z が // にのしかかられて窮屈ではある。閉所恐怖症のあたくしには耐えられそうもない。
 元々ローカルファイルと区別するにはなんらかの記号は必要にしても、なにゆえ www なんつうのを頭に付けて、いまだに頭に付いているURLが多いのか、由来はよくは知らんのだけれど、なるほど // に対抗して押し戻すには両手を拡げた w 三つというのはそれなりに意味があるのではなかろうかと、いまにして初めて悟った次第。
 http://zetubou.com/ でもアクセスできるようにはしておりますが、正式アドレスは絶望も末広がりっぽい http://www.zetubou.com/ で御願いいたします。
 
 絶望書店がどうにかこうにかこれまでやってこれたのも皆様方がさまざまなる思惑の許で絶望書店に縁を繋いでいただいている賜で、場を変転したのちに変わらぬ地位を保てるか否かも皆様方の力ただそれのみに掛かっているのであって、皆様方の責任は重大であります。うかうかしてはおられませぬぞ。
 
 これまで絶望書店が場を占めていた Interlink は当時としては一番格安だったのですが、時代に取り残されてえらい割高になってしまって、いや Interlink も時代に合わせたる安い広大なるスペースのコースをはじめたのだけれど、これまでの古顔は打ち捨てられてコース変更も適わず、難渋しておりました。
 まあ、 Interlink も絶望書店もまさかこんなに続くとは想っておりませんでしたから、ウェブの荒波を潜り抜けてここまで生き残っているだけでも感慨ひとしおなのではありますが。
 できるだけURLを変えたくなかったので、こつこつやりくりでぎりぎりまで頑張ってまいりましたが、いよいよ最終決断を迫られたわけでございます。
 なんにせよ、こんどの場所はこれまでと比ぶるにほとんど無限と云ってもいいスペースがございますので、いろいろと新しい展開もできることでしょう。
 これまで日記の更新があまりなかったのも、以前の場所の容量を考えてたというような事情もあったりして、これからは更新も増えるやも知れず増えないやも知れず、なんせ選択肢だけは広がったということであります。
 絶望ルネッサンスに注目あれ。諸氏のよりいっそうのご愛顧を賜ればこれ幸い。
 
 そうだそうだ。これを記すのを忘れてた。
 せっかくドメインを取ったので当然メールアドレスも変えようと想ったのですが、どうも新しく契約した処のメールサービスは不安定らしくて仕事に使うには問題があるみたいなので、当面これまでのアドレスでいきます。
 安い処と契約するとろくなことはない。みんな貧乏が悪いんや。世界を革命する力が必要や。


2006/3/28  小谷野敦氏よりの削除依頼

 今日の午前3時に小谷野敦氏よりメールをいただいた。2年11ヶ月ぶりである。
 絶望書店日記に掲載している小谷野氏のメールを削除してほしいとのこと。
 あのメールは小谷野氏の著作物であるので、最終的にご本人の意向に添うつもりではあるのだが、当方としても読者への責任なるものが小なりといえど存するかと想うので、いくつかの質問をさせていただいた。当方のメールをそのまま以下に掲載する。
 なお、一行だけの短い内容だったため本当にご本人のメールなのかどうか見極めが付かず確認するやりとりがあったが、問題はなく煩雑になるので省略。

  


小谷野敦 様

 お世話になっています。絶望書店でございます。確認させていただいて恐縮です。
 当方のサイトに掲載の小谷野様のメールは小谷野様の著作物でありますのでご意向には添うつもりでおりますが、当方は卑小なりと云えどもなにがしかの情報を発信している身として読者に対するいくばくかの責任がございますので、いくつかご説明をいただきたいことがございます。

1. 許可をいただいて3年以上掲載していた文章をいまになって削除を望まれるのは、どのような理由からでしょうか。
2. いったん世の中に発表した文章を削除することについて、執筆者の責任というものをどのようにお考えでしょうか。
3. 相手の文章の存在を前提としてリンクを張るというお互いの信頼性によって成り立っているウェブの特性をどのようにお考えでしょうか。また、そのウェブにおいてすでに多数のリンクを張られて言及されている文章を削除することをどのようにお考えでしょうか。
4. いったん世の中に発表した文章を削除するとなると、編集者や共同執筆者などに負担をかける場合もありますが、その点はいかがお考えでしょうか。

 できますれば、今回のやりとりもそのまま当方のサイトにアップしたいと考えております。
 立派な研究者や評論家に成るべく、小谷野敦先生に続けと日々研鑚を積んでいる数多くの心ある若人らに必ずや大いなる指針を示すことになるであろうかと存じます。
 まことに勝手ながら、今回も拒否されない場合はご許可いただいたと見なして掲載させていただきますのでご諒承ください。拒否される場合はその理由もいただけると幸いです。
 お答えをいただけない場合もそれ自体がひとつのお答えとして、小谷野様のような心ある数多くの若人らに必ずや大いなる指針を示すことになるであろうかと存じます。

 なお、これらのご説明をいただいて、小谷野様の削除のご意思を最終確認してから作業にかかることになりますが、上記にも記しましたように、すでに張られたリンクからやってくる方への配慮や当方の文章との整合性を保つために、小谷野様のひとつずつのメールの要約を掲載するか、なんらかの注釈をつける必要が出てきます。
 当方は雑事でなにかと忙しい身でありまして、作業が完了するまで2週間程度は掛かるかと想います。この点は平にご容赦ください。

 話はすこし変わりますが、「遊女の平均寿命23歳」のような、資料検証や論理的思考の欠如、また対象への知識の無さを顕わにする研究者として致命的な失敗を挽回するに遊女についてこのような研究をすればよろしいと、かなり細かく手順をご教示したつもりなのですが、あれ以降、小谷野様が研究に着手されたり、または江戸東京博物館に研究を促すように働き掛けたりされたのでしょうか。
 この点も併せてお答えいただければ幸いです。
 あのようなやりとりは研究の進展があってこそ意味があるものとなりますので。
 よろしくお願いいたします。

絶望書店主人 

 これはあくまで蛇足の話であるが、許可を受けて一定の年月掲載している文章は、その文章を掲載していることから直接対価を得ていない限り、著作者の意向があっても法的に削除する必要はないかも知れないと想う。
 今回のことはあくまで小谷野氏の意向に従うつもりで、法律を楯に削除拒否をするということではないので、その点は誤解なきように。
 ふと想い付いて好奇心が湧いたのと、今後ウェブ上で似たような話が出てきたときに参考になることもあるかと想っただけであるので、専門家の方はご意見をいただけると幸いです。
 著作権と時効というのは、金銭のからむ本の世界ではあまり起こりえないが、無料が基本のウェブではあることかも知れないので。
 著作権は人格権と関わるので、ほかの物とはやはり違う扱いになるんですかね。
 たとえば、掲示板でいろいろ書き込んで後から削除や細かい書き替えなんかを本人から要求されたりするとけっこう困ると想うのですが、事前にきっちり規約を決めていないと応じざる得ないのでしょうか。

●2 3/29 2:23 続報

 上記のメールから3分後に速攻で返信いだきました。
 今回の小谷野氏のメールの公開は拒否されるということと、これまでのメールを削除してほしいということと、当方とは議論するつもりはないという3点のみの簡潔な内容です。
 当方も小谷野氏と議論をするつもりなど微塵もなく、面倒なことを早く済ませるために一言説明をいただければそれでいいんですが。
 とりあえず、以下のようなメールを出しました。

 


小谷野敦 様

 早速の返信ありがとうございます。
 削除はいたしますが、当方が都合が悪くなって勝手に小谷野様のメールだけ削除したと誤解されて小谷野様の支持者の方から攻撃を受ける可能性がございますので、小谷野様のブログで絶望書店に削除依頼したことを記していただくことをお願いします。
 それを確認してから作業に入りますが、時間は少々掛かりますのでご容赦ください。
 当方といたしましても小谷野様と議論するつもりは毛頭なく、ただ面倒な作業を依頼するからには、一言理由くらい述べるのが人の道というものではないかと想っているだけなのですが。
 どうしても理由を云っていただけませんでしょうか。
 人には云えない理由なのでしょうか。

絶望書店主人 

 またもや、速攻で返信いだきました。
 削除依頼をしたことをブログに書くことはできないということと、これまでのメールを削除してほしいという2点のみの簡潔な内容です。以前は長文のメールを何通もいただきましたが、今回は1行主義を貫かれるおつもりなのやも知れません。
 さて、こちらとしても削除することに異存はないのに、小谷野氏が削除依頼をしたことを発表しないというのは困りました。小谷野氏は熱狂的なファンを多数お持ちだと聞き及びますので、あらぬ誤解を受けては大変なことになります。

 


小谷野敦 様

 早速の返信ありがとうございます。
 重ねて申し上げますが、当方といたしましても削除することに異存はございません。
 ただ、小谷野様が削除依頼をしたことをご自身で公表されないというのは大変困ります。
 当方などがいくら経緯を説明いたしましても、小谷野様の支持者の方々には信じていただけないでしょう。不当な検閲、言論封鎖を断行したうえに自身を正当化するために卑劣な嘘まで広めていると、ますます攻撃が激しくなるやも知れません。
 まず、小谷野様が削除依頼をしたことをブログで記されるか、それが無理であれば代わりの手段を講じていただけますでしょうか。理由も絶望書店とまったく関係ないことが小谷野様の支持者の方々に明確に判るように記していただけないと、あらぬ憶測を生むことになりかねませんので、その点もお願いいたします。
 それがない限りは、誤解によって絶望書店の評判が不当に毀損され、場合によっては身に危険が及ぶ可能性がないとも云えませんので、最低限必要な処置で、なおかつ実行にさしたる困難が伴うものでもありませんので、誰の眼から見ても正当な要求であると想います。
 実行していただけたら、削除の作業をはじめたいと想います。
 よろしくお願いいたします。

絶望書店主人 

●3 3/29 6:49 続報

 上記のメールからまたもや速攻で返信をいただきました。時間を見るとこちらのメールよりも返信のほうが10秒早いのですが、なにせすぐです。
 今回は少し長文になりました。当方が小谷野氏から削除依頼が来たと云えばみんな信じるし、メールを削除しても支持者は怒らないしというような話のあとに、唐突に「唯一の実証的な根拠が遊女の平均寿命」という文言を削除しないと裁判を起こすという話が続く内容です。
 なんか当方も頭が混乱してきました。これは矛盾していると想うのですが、小谷野氏はいったい何を望んでおられるのでしょうか。

 


小谷野敦 様

 早速の返信ありがとうございます。
 当方も多忙なため議論などする時間はございません。小谷野様が依頼されたメールの削除は同意しておりますし、当方の身を守るためにご最低限のお願いをしているだけです。
 小谷野様の支持者が当方を批判しないという根拠がよく判らないのですが、ウェブ上には言論封鎖や自作自演について厳しい方が大勢おられますので、小谷野様をご存じないような方にも非難される可能性は大いにあります。それによって閉鎖に追い込まれたサイトもございますので、調べてみてください。

 さて、これまでご自身のメールの削除という依頼でしたが、今回初めて当方の「唯一の実証的な根拠」という文言を削除しないと裁判を起こすというお話が出てまいりました。
 まず、引用は正確にしていただきたいのですが、その箇所は「ほとんど唯一の実証的な根拠」となっております。さらに、他の実証的な根拠については、小谷野様自身の詳細なメールをそのまま同じページに掲載しております。当方もそれについてすべて批評を加えておりますが、絶望書店主人などというどこの誰かも判らない匿名の者の戲言よりも、多くのご著書があり、多くの読者を持たれて、また大学で教鞭も取っておられる著名な、しかも実名を出されている小谷野様の言説を皆さんが信じるのは、小谷野様ご自身が日頃唱えられているお説からも疑う余地はございません。
 つまり、たとえ仮に「ほとんど唯一の実証的な根拠」という文言に問題があったとしても、小谷野様のメールを掲載していることにより、名誉は回復されております。逆にメールを削除すると、反論の機会を奪ったということで裁判で負ける可能性が出てきます。
 小谷野様の仰る、当方の文言を削除しないと裁判を起こすということと、小谷野様のメールを削除せよということは、矛盾する要求なのです。小谷野様が裁判を起こすと仰ってる限り、当方は自分の身を護るために小谷野様のメールを削除できないということになってしまいます。
 簡単な問題をなにゆえ難しくしようとされるのでしょうか。問題を大きくして長期化し、より多くの方に小谷野様のメールを読ませようという意図でもあるのでしょうか。
 とりあえず、矛盾している要求をどちらか一本に統一していただけますでしょうか。そうしないと、当方としては対処のしようがございません。

 議論はしたくはないのですが、論理的思考の大切さをまた説かなければならないのでしょうか。
 なお、ブログでは「絶望書店主人も、実名を出さない以上、「人」として扱わない。」と記されておりますが、裁判を起こすということは当方を人として扱っていただけるということなのでしょうか。それとも人以外の何物かに裁判を起こすということなのでしょうか。
 なにぶん多忙なものですから、できるだけ早くこのようなやりとりを終わることができますように、なにとぞよろしくお願いいたします。

絶望書店主人 

●4 3/29 16:03 続報

 さすがに4時間後に返信をいただきました。小谷野氏もきちんと睡眠は取られているようで安心です。
 今回も少し長文で、最初の一行だけの無表情なメールからずいぶん表情が豊かな感じになってまいりました。匿名の当方よりも実名の小谷野氏の言説のほうがみなさん信じるということを申し上げたことで悦んでいただけたのやも知れません。
 しかし、内容は深淵かつ難解です。

○すべてを削除すればいいのだから矛盾はない。
○絶望書店主人は裁判所で実名を出せば人だが、いまは人ではないので人あつかいしない。
○小谷野メールを削除しても、以前に名誉回復の機会を与えていたことを示し、メール削除させてから裁判を起こすのは不当と云えば絶望書店側が99.9%勝つので絶望書店主人も安心。
○しかし、名誉毀損で裁判を起こす可能性はある。

 うぬぬぬぬ。うぬぬぬぬぬ。
 当方の貧弱なる頭には何を仰ろうとしているのか皆目検討も付かず、腦髓がねじ切れそうになります。
 あえてここにひとつの道筋を見出そうとすれば、目先の議論に勝つためには大局的に己が不利になることも厭わないという小谷野氏の漢(おとこ)の紋章というやつでしょうか。
 そもそも、当方は最初から小谷野氏側の要求を全面的に受け入れた和解案を出しているのに、なにゆえ戦火を拡大されるのか。謎が謎を呼び、常人には計り知れない意外な結末が口を開けて待ち受けているのでしょうか。

 


小谷野敦 様

 返信ありがとうございます。
 99.9%負けると判っていて、それでもあえて裁判を起こされるということでしょうか。
 そのようなことをわざわざ書かれた先のメールを裁判所に提出すれば、当方が勝訴するだけではなく、不当提訴ということで小谷野様が当方に賠償金を払うという事態にもなりかねませんので、法律専門家によくよくご相談のうえ行動を起こすことを推奨いたします。

 また、メールを掲載していることによって名誉回復がなされていると小谷野様もお考えなのでありますな。それを削除すると名誉回復の機会を失うのに、裁判には負けるともお考えです。
 それではメールを削除することによって小谷野様は不利益ばかり被ることになります。これではますます絶望書店が疑われることになってしまいます。
 なにゆえに己に不利になるメール削除を依頼されるのか、小谷野様からブログなどで公表されない限り、当方は怖くてとても削除することができません。たんなる日記だけならともかく、絶望書店が閉鎖に追い込まれると、当方は生活の基盤を失うことになってしまいます。
 小谷野様のメール削除依頼と、当方の身を護るためのささやかなるお願いとの兼ね合いにつきましても、一度法律専門家にご相談されたほうがよろしいかと存じます。適切なアドバイスが示されることでしょう。

 お早く当方の条件を満たしていただけませんと、いつまで経っても削除ができず、問題だけが大きくなってしまいます。すでにアクセス数が爆発的に伸びています。
 このままでは小谷野様のメールを勝手にコピペしてあちこちのサイトにアップしたり掲示板に貼り附けて廻ったりする莫迦者が顕れるやも知れません。小谷野様はひょっとするとこういう展開を望んで、わざと問題を長引かせておられるのでしょうか。
 当方は最初から小谷野様のメールを削除することに同意しているのですが。

 なお、絶望書店日記では小谷野様の今回のメールの内容を要約しているのですが、小谷野様のメールは当方には難解で正確に理解できていないおそれがございます。もし、間違いなどございましたらご指摘ください。お望みならこちらのページに小谷野様の文章をそのまま掲載いたしますし、そちらのブログに記されればリンクを張りますので読者の方は両方を読み比べて判断することでしょう。
 よろしくお願いいたします。

絶望書店主人 

●5 3/30 2:41 続報

 上記のメールから5分後に速攻で返信いだきました。こちらは雑事に追われてなかなか返信できないのに恐縮です。
 また、短い内容になってしまいました。小谷野メールだけではなく関係する全部を削除してほしい。絶望書店は警察に届けているのか。メールを削除しないなら著作権法違反で訴える。という3点です。
 最初から小谷野氏のメールは削除すると申し上げているんですが。
 絶望書店の届けのことはブログでも追及されておられるようです。絶望書店は開店以来一度も買い取りをしておらず、公安などに届け出の必要な「古物商」ではないのですが、どうされるのか放置してみます。このページを見ておられるのでしょうか。
 追記・すぐに削除されました。この日記の内容は読んでいるようです。

 


小谷野敦 様

 早速の返信ありがとうございます。こちらの返信は遅れがちで恐縮です。
 当方は小谷野様のメール削除に同意しているのに裁判を起こされるのは、またもや不当提訴となる可能性もございますので、法律専門家によくよくご相談のうえ行動を起こすことを推奨いたします。
 また、裁判所も小谷野様のブログで告知を出すことを勧告すると想いますが、裁判所の勧告なら従うということでしょうか。
 どうも、ここまでして削除依頼を公開しない理由がよく判らないのですが。なんなら、絶望書店を著作権法違反で訴えるというような内容でも結構です。要するに当方の意思で削除するわけではないことが判ればよいのです。
 多くの読者を魅惑する小谷野様の巧みな文章術で、小谷野様の不利にならない形で絶望書店の意思ではなく削除するということが判る文章をアップしていただけば幸いです。小谷野様なら、きっと誰にも想い付かないような素晴らしいレトリックを創造されると期待しております。
 できるだけ早めにお願いします。

 ところで、今回の小谷野様の削除依頼は、このブログが原因だと云っている人がいるのですが、ほんとでしょうか。
http://d.hatena.ne.jp/muffdiving/searchdiary?word=%2a%5b%a5%ad%a5%c1%a5%ac%a5%a4%bb%af%a4%b7%5d
 小谷野様がいまさらこんなもので動じられるとは、当方には信じられないのですが。

絶望書店主人 

 上記のメールから17分後に返信いだきました。
 裁判所は告知の必要な理由を絶望書店に訊きますよ。小谷野支持者が攻撃して閉鎖に追い込むなら3年間でとっくにやってますよ。小谷野ブログが無ければどうしますか。という3点です。
 まあ、裁判所は訊くでしょうけど当方は答えます。ほんとに告知拒否で裁判が乗りきれるとお考えのようです。裁判所は小谷野氏に告知できない理由を訊くでしょうけど、小谷野氏は答えるのでしょうか。
 もひとつ、小谷野氏のメールがアップされていることが小谷野支持者の攻撃理由になるとお考えのようです。不思議です。
 今回は当方も速攻で返信してみました。

 


小谷野敦 様

 早速の返信ありがとうございます。
 ですから、法律専門家によくよくご相談されることをお奨めしております。
 当方がお答えしてもよろしいのですが、匿名の当方の話などよりも実名の弁護士のアドバイスのほうが信頼がおけると存じます。
 できるだけお早めに相談してみてください。
 よろしくお願いいたします。

絶望書店主人 

 速攻でメールを出すと、小谷野氏のように頭の回転が速くない当方は書き漏らしが出てしまいます。小谷野氏をたびたび煩わして恐縮至極です。

 


小谷野敦 様

 たびたび恐縮です。
 先ほどお答えいただけなかったということは、やはりあのブログが今回の小谷野様の削除依頼の原因だったと考えてよろしいのでしょうか。

絶望書店主人 

●6 3/31 12:07 続報

 小谷野氏からのメールは途絶えてしまいましたが、ブログで絶望書店や遊女研究についての言及をいただきました。よい機会と考え、以下のようなメールを送らせていただきました。

 


小谷野敦 様

 絶望書店主人でございます。ブログにて絶望書店や遊女研究についての言及をいただきありがとうございました。3年前のあのようなやり取りは研究の進展につながらないと意味はないので、これまでと比べると少しでも前向きな姿勢は歓迎いたします。

 ただ、内容につきましてはよく判りません。
 北小路健が遊女の過去帳を写していることは『遊女』の書名とともに2003/3/10 遊女を虐待する人々2で当方が言及しております。なにゆえ小谷野様は今更当方にこのことを教示されようとするのでしょうか。
 当方のこの文章で展開した推測を一時資料を元に裏付けるように小谷野様にご提案し、小谷野様も読んでいるはずなのですが。当方のご提案は、一時資料を集めることではなく、それを元にした当方の推論の検証でした。

 当方の文章に学術的価値がないのは、匿名だからでも、おかしな文体だからでもありません。一時資料を元にしていない推測に過ぎないからです。
 もし、小谷野様が一時資料を元に推測を裏付ければそれは小谷野様の学術的功績で、絶望書店主人に言及する必要など一切ありません。むしろ、名前を出されるのは迷惑です。
 当方が欲しいのはただ正しい情報のみでそれが手に入り名前は表に出さず、小谷野様は欲しておられる学問的地位と名声を手に入れる。お互いにとってこれほど有益なご提案はないと考えたのですが。
 さらには一時資料をすべてウェブ上にアップし、当方だけではなく不特定多数の方の自由な検証を呼び込み、それを小谷野様がひとつにまとめるという、バザール方式の新しい研究体制を確立させれば、小谷野様の名声と地位はたんなる遊女研究などという卑小な分野に留まらず学問の歴史に残る大きなものになるとも考えておりました。
 小谷野様の卓絶した行動力はこのような方面で発揮されてこそ人々の賞賛を受けうるものであり、詰まらない言葉尻に対する攻撃に向かわれるのはまことに残念です。3年前に当方やしにょ?る氏を追及された勢いで江戸東京博物館を追及されて研究を促すことがあれば、それだけでも賞賛に値したのに、追及されなかったのでしょうか。
 いまからでも遅くはありません。当方の提案を実行に移すおつもりはございませんでしょうか。過去のご自身の文章を削除させたりすることより、このような新しい展開をはじめることこそ真に小谷野様の名誉を回復することにつながり、過去に公開されたメールの内容などという些末な問題は誰も気に留めなくなると信じております。
 なお、当方はあれ以来、遊女研究についてはまったくフォローしておらず、一時資料がすでに誰にでも閲覧できる状態になっていたりするのならご教示をよろしくお願いいたします。

 「怪傑黒頭巾」は「快傑」の間違いでありました。「ベルツの日記」は岩波文庫の表記が「トク・ベルツ編」となっておりました。
 当店のリストはあくまで本の目録ですので、実際に誰が著者かは関わりなくその本の表記そのままに、たとえ間違いだと判っているような場合でも表記するものでございます。今回は元の表記が「編」となっており、当方の完全なミスでした。訂正いたします。ご指摘感謝いたします。

絶望書店主人 

 あれっ。「一次資料」が「一時資料」になってしまってるな。小谷野氏には大変失礼いたしました。
 煩雑になるのでメールには記しませんでしたが、小谷野氏がブログに書かれている
「仮に女郎の平均寿命が概算できたとして、それを徳川時代の平均寿命全体と比較するのは誤りである。子供の死亡率が高かったからであり、娼婦は幼児期を生き延びていることは確かだからである。」
 というのはどういうことなのかよく判りません。当方がそのようなことを云ったということなのでしょうか。当方は明治以降の15?29歳の女性の死亡率と、江戸時代の遊女の死亡率を比べてみただけなのですが。
 なお、徳川時代に幼児期を生き延びた人の平均寿命は鬼頭宏『人口から読む日本の歴史』などの研究によってある程度は判るので、もし女郎の平均寿命なるものが概算できるのであれば、同じ条件で比較することはできます。女郎の平均寿命なるものをどうやって出すのかはよく判りませんが。
 当方が推測したような方法で、遊女だったときの死亡率を一次資料によってきっちりと比較するだけで充分だと想います。

 小谷野氏にもメールでお願いいたしましたが、遊女の過去帳データは一般でも閲覧できるようになっているのかどうかお判りの方はご教示ください。よろしくお願いいたします。
 絶望書店日記の遊女に関するやり取りは実数で10万人ほどの方々が読んでいて、当方もあれほどひつこく研究を呼びかけたのに、小谷野氏以外にも誰も進展されていないのでしょうか。それとも、当方の識らない処で大いに発展しているのでしょうか。

●7 3/31 23:38 続報

 小谷野氏のメールを削除することにしました。

 


小谷野敦 様

 絶望書店でございます。
 学問的地位というは東大教授とか学士院賞とかの意味で申し上げたのではないのですが、やはりあれだけのやりとりをしても小谷野様には何ひとつ通じてはいなかったということがよくよく判りました。

 絶望書店日記に掲載の小谷野様のメールを削除します。
 当方が勝手に削除したと疑われるという危惧につきましては、
 小谷野様がブログで絶望書店を古物商登録していないという記事をアップされて削除されたことにより、当方のメール削除依頼についての日記の内容に反応していたことがウェブ上に証拠として残されたこと。
 小谷野様がブログで絶望書店について言及していただいたため、はてなキーワード経由で小谷野ブログ読者が多数絶望書店に来て当方のメール削除依頼についての日記を読まれたこと。(他の絶望書店言及者は直接リンクを張っていたため、はてなキーワード経由は大半が小谷野ブログ読者と見なせること)
 などで、削除依頼告知をされたのとほぼ同じ効果が出たと判断しました。

 作業にはしばらく掛かりますが、お待ちください。当方といたしましても、できるだけ早く終わらせたいと考えております。完了次第メール差し上げます。
 それ以降、当方とは直接の関わりを一切持たないことをお願いします。
 直接の関わりとは、メールを出したり、電話をしたり、さらなる削除要請をしたり、訴訟を起こしたりするなど、当方になんらかの行動を強要するようなことです。ブログや著作などで絶望書店を非難されたりすることはもちろん構いません。
 メール削除させたあとに名誉毀損訴訟をしても99.9%小谷野様が負けるだろうというメールを当方に出したことだけはゆめゆめお忘れにはなりませんように。
 なにとぞ、よろしくお願いいたします。

絶望書店主人 

 いつまでもこんなことをしていられないということもありますし、小谷野氏のブログの追記を読んで、ほんとに時間の無駄だと想い知りました。
 条件も整ったし、月も跨ぎたくないので。
 毎回、当方がこのやり取りを愉しんでいるかのように云う人がいるのですが、まったくそんな余裕はありません。とにかく、早く終わらせることだけをいつも考えています。ただ、幽かにではありますが、研究の進展をなんとか促せないだろうかということは常に想っておりました。すべて読んだ方は感じ取っていただけてると想うのですが。
 しかし、なんらの効果も得られませんでした。小谷野氏だけではなく、数多くのギャラリーの方にも。多くの研究者の方々も見ていたはずなんですが。
 いまはただ無惨な想いだけです。あれだけの労力を払ったというのに。

 小谷野氏のブログのシェイクスピアについての論文云々というのは、「英語青年」誌の2003年1,2月号に掲載された河合祥一郎「「成り上がり者のカラス」はシェイクスピアか?」のことです。シェイクスピアはまだ成り上がる前で定説は間違いという話ですが、だからその頃の作品がじつは別人のものだった!なんてことになるのなら画期的なんですがそんなこともなく、当時一番の俳優で河合がほんとの妬まれたカラスだと主張するエドワード・アレンのために脚本を書いています。
 「まだ無名なのに大物俳優への悪口に脚本が引用されたのは逆にシェイクスピアの実力をあらわす」みたいななんともねじれたことが書いてあるのですが、トップ俳優の脚本を任されるだけでもう充分劇作家として無名ではなく成り上がっています。
 要するにカラスと批判されたのが誰であろうと、従来のシェイクスピア像を大きく変えるようなもんではないのです。
 翻って、江戸時代の遊女の死亡率が、昭和前期の一般女性より低いことが実証されたら、従来の遊女像は根本的にひっくり返りますし、ひょっとすると江戸時代の世界像そのものも塗り替えるなんてことにもなるのですが、いまはこんなことを云っても虚しいだけです。

●8 4/2 18:58 続報

 上記のメールの20分後に、小谷野氏から削除を感謝し、絶望書店が公安に登録云々は間違いだったと謝罪するメールをいただきました。

 そう云えば、前回のやり取りの時は江戸東京博物館からもかなりの人数がやって来てたんですが、今回は来てないみたいです。当方はずっと小谷野氏ではなくそういうギャラリーに向けて話をしていたのですが、あれから博物館の掲示がどうなったとか、研究がどうなったとか、誰ひとりとして教えてはくれん。
 インタラクティブだとかWeb2.0だとか、やっぱりコンサルの寝言か、くだらないケンカか、身内同士のちまちました馴れ合いくらいにしか役に立たないのでありましょうか。
 哀しき電脳空間。はたまたあるいは、あたくしだけが実体空間と同じく、人々の繋がりからはずされているだけなんでありましょうか。
 さまざまなる虚しき想いが去來する春の日の宵でありまする。

●9 4/10 10:18 続報

 2002/9/25 平均寿命23歳の小谷野氏のメールを削除し、当方の簡単な要約と差し替えました。うーん、小谷野氏のメールは当方には難解で、想ったよりも難しい作業でした。
 「2003/4/17 小谷野敦氏からの電話」の小谷野氏のメールは数日中に削除します。できるだけ早く終わりにしたかったのですが、結局、当初の見積もり通りに2週間ほど掛かることになってしまいました。

●10 4/15 5:58 続報

 「2003/4/17 小谷野敦氏からの電話」の小谷野氏のメールを削除しました。


小谷野敦 様

 絶望書店でございます。
 遅くなって恐縮ですが、絶望書店日記に掲載しておりました小谷野様のメールをすべて削除いたしました。
 これにて、当方とは直接の関わりを一切持たないことを切にお願い申し上げます。

絶望書店主人 

 やれやれ、やっと全部終わった。ほんとにお願いしますよ。
 3年ぶりに読み返してみると、絶望書店主人という人はわりかしいいこと云ってますね。どうしてこんな結構な話が人々に届いてゆかないのか。
 あたしの識らないところでとっくにこんなことはやられているような気もするのですがね。あたしも江戸時代研究についてはまったくの素人なので、実際の処よく判らないのです。
 ほんとに詳しい方はもろもろご教示をよろしくお願いいたします。


2005/5/4  感情を持たぬメディア

 ホリエモンの「新聞・テレビを殺します」インタビューは、「メディアはメッセージ」ということを云い切っていてこれはなかなかすごい。
 メディアというのは中身とまったく関係なく、メディアであることのみが唯一の価値であると、こうまで断言できる人間はそうはいない。まともな頭を持っていると、ついつい中身にもこだわってしまうもんだ。これだけ何度もひつこく問われて微塵も揺るがず、頑として中身に頓着しないメディア観を持っている者はほかにいないだろう。
 中身のほうをこさえる者にとって、こういうメディアは理想的である。

 とくにアクセス数だけで判断して、それによって報酬を払うというシステムは最高のものだが、こういうやりかたに反発するジャーナリストとか自称する輩がいるというのが、どうにも合点がいかぬ。
 ジャーナリストとはある情報をできるだけ多くの人々に伝えるその増幅機能を有する者の謂いであるはずだ。多くの人々に伝えることができぬのなら、それはジャーナリストとしての能力がなく転職すべきというだけのことだ。
 自分自身の体験だとか、あるいは創作物など、己の中のものを伝えるのなら受け手を選ぶことにも一定の意味があるのだが、よそから情報を掘り起こしてきて広めるジャーナリストに増幅機能以外のどんな役割があるというのであろうか。学者なら問題を分析するだけで一応の役割を果たしたことになるが、ジャーナリズムは受け手に伝わって初めて完結するものである。

 昭和のほぼすべての日付の新聞に目を通してみて、改めて新聞というのは素人が流言飛語を書き殴るだけの便所の落書きであることを再認識したが、これら既存の素人記者にとっては、編集長なりの特定の誰かに選んでもらうことによって己の責任を回避し、そのうえで自分の技量とはなんの関係もなく会社のよく判らん権威によって増幅してもらうというのは確かに不可欠なんであろう。己自身には調査能力も増幅能力もない素人であることを重々自覚しているのであるから。
 しかし、ウェブ上の書き手も同じようにこのやりかたに反発を覚える者が多いのは情けない限りである。
 ほんとうは、新聞やテレビの素人記者の時代から、これからはウェブのプロの時代であると云いたいところではあるのだが、ウェブ上にもプロはそんなにいるわけではない。もともと、ウェブ上にもそれほど数多くいると想っていたわけではないのだが、いろいろ活動してみて想像以上に少ないことに気付いてきた。
 判りやすい例なのでまた出すが幼女レイプ被害者統計などは、作業的にめんどくさいので誰かが掘り出してくるのをずっと待っていたのだが、何年経っても誰もやらないからしょうがなくあたしがやるはめになったもので、ロリ犯罪談義をこねくり回す者がこれだけ数多くいて、もっとも基本的なデータを元にするというプロというのも恥ずかしいような初歩の手順を踏むことを想い付く輩が、既存のメディアだけではなくウェブにもひとりもいない状況ではある。
 しかし、それでも既存のメディアよりはウェブのほうがいくぶんかはプロが多いし、チェック体制も既存のメディアよりはウェブのほうがいくぶんかましではあるし、相対的にはこれからプロの時代になると云ってよいであろう。

 金融、メディア、ネットのコングロマリットというのも大変結構なもので、金は金融で稼いで、ジャーナリズムはたんに金融商売への人寄せと箔付けだけの役割でそれ自体では稼がないというのは、つまり販売や広告とは違う純粋な読者数や評判に連動するビジネスモデルとなるわけで、あたしなんかには理想のものと映る。
 たとえば少年犯罪データベースは、決まった常連が毎日訪れるようなサイトとは違ってリピーターが1割程度であることを勘案するとかなりの訪問者数があるのだが、アマゾンのアソシエイト売上げは限りなくゼロに近い。
 まあ、サイトの性格からあんまり売れないだろうとは踏んでいたが、ここまで壊滅的だとは予測していなかった。もともとあれは、国会図書館への交通費とコピー代がかさむようになってきたのでその分だけでも取り戻せればという、じつにつつましやかな考えから貼り附けたものなんだが、こんな涙がこぼれるようなささやかなる望みさえ満たすどころではない。
 Google AdSenseは審査に落とされてしまった。もっとも、審査に通ってもあのサイトの性格に合う的確な広告などなく、実入りはなかったであろう。いま付いている広告はただで場所を借りているXreaのもので、クリックしてもkangaeru2001氏には1円も入らない。
 アフィリエイトやら広告やらのあやふやなビジネスモデルだけではウェブは立ち行かないと想う。少年犯罪データベースのように向かない中身が少なからず存在する。
 はたまた、広告というのはなにゆえか中身にまで口を出してくるようになるものだし。メディア循環は既存のメディアだけではなく、電通をも葬り去らなければとうてい成立しない。 純粋な読者数や評判に連動した対価を得るにはホリエモンモデルしかあるまい。一連の騒動で注目していたのは、ライブドアは既存のメディアだけではなく、電通とも対立関係を貫こうとしていることだった。

 アクセス数だけで判断して、それに応じた面積で新聞をつくるというのは、2005/1/2 発信者より受け手のほうがウェブ的と改めてで記した
「人々の意識の分布が判るようなひとつの議論に対するブログの鳥瞰的な相関図、あるいは個々のブログなんかは関係なくそれぞれの読者数を元にしたウェブでの意識分布が色の違いで一目で判る分子運動図」
「それも時々刻々とリアルタイムで色の分布が変転していくもの」
「ハリ・セルダンの心理歴史学の基礎データみたいなもの」
というのに極めて近い、とりあえず現在でも出来る現実的な回答となる。
 ほんとに全体の意識を反映するには、ライブドアがやってるパブリック・ジャーナリストみたいな登録制ではなくすべてのブログやサイトを反映させる必要があり、またそのためにはウェブ全体を吸い上げるための仕組みか、あるいはウェブ全体を支配する必要がある。ホリエモンがリーチのみにこだわったのはじつに正しい。
 人気投票のような仕組みだと「仙台ジェンキンス」みたいなネタがトップに来てしまうといった心配をする人がいるのだけど、ほんとうに大多数の人々が選び取ったのであれば、それはネタであろうと立派な世論で、横山ノックに投票したかなりの割合の大阪府民は洒落でやってたに違いないが、選ばれたノックは正真正銘の知事であって偽物だったわけではない。

 こういう仕組みが世の中を動かして行くであろう将来を考えれば、ライブドアなんかのライバルはテレビ局ではなくグーグルになることは「EPIC 2014」みたいなちゃちいシナリオを観るまでもなく判る。対抗するにはウェブのほとんどを支配範囲にすることが必要なため人寄せにテレビなんかを利用しようとしただけのことで。
 あちこちでメディア論が盛んではあるが、グーグルにどう対抗するかが焦眉の主題になっていないことは驚くべきことではある。
 現在、少年犯罪データベースがグーグル八分に遭っているので、グーグルの怖さをほとほと痛感している。
 いや、少年犯罪データベースだけではなく、Xrea全体が1ヶ月以上もGoogle八分に遭っていて、原因が皆目判らず、しかもまったく話題にさえなっていないことが不気味でしようがない。グーグルにとっても損になるはずなのに、市場原理が働いていない。何が起こっているのか探索し明らかにしようとするジャーナリズム原理も働いていない。
 グーグルに対抗できる中身に口出ししないメディアならあたしはどこでも支援する。ほかではインチキ商売をしていようが、犯罪を犯していようが、口出ししない文字通りの流すだけのメディアを維持して、しかも人と金をウェブに注いでくれるのなら、これ以上のことはない。
 既存メディアの輩が反発するのは判るが、ウェブの住人がこういう相手に反対する理由がよく判らん。実際にやることが変わってくればまた別だが、いまのところホリエモンの云ってることは正しいようにあたしは想う。
 絶望書店日記で繰り返し述べてきた書き手が使いこなす無色透明なメディアとして、実際にやるのがホリエモンでも誰でもいいが、方向としてこっちのほうに行ってもらいたいと願っている。
 メディアの支配者が、ほんとうに金だけが目的なら、あたしは安心して信頼できる。感情を持ったメディアは危険だ。


2005/2/10  <メディア循環>は壊れる旧世界より來るべき新世界が問題のはず

 ライブドアの目的は社長さん自身がこうやってはっきりと述べているのに、なんで見当外れのおかしな分析をしている輩ばかりなんでしょうか。

「聖域化されているメディアのブランドを破壊するために、メディアを買うんですよ。
 まさにトロイの木馬。入っていって、中からボン!と壊しちゃう。もちろん、中に入った時点で、メディアが現在持っている聖域の力を利用して、我々のリーチを広げることには使いますよ。で、その後に、壊すんですよ。
 世間の人たちが「なんだ、聖域だと思っていたけど、そんなことはないじゃない」って感じることで、聖域化されていたパワーがなくなるわけですよ。思い上がっていたメディアの記者たちも、シュンとなっちゃうわけですよ。」
 「時代はブログる」(須田伸著、アメーバブックス)より抜粋。情報仕入れ先・ネットは新聞を殺すのかblog

 つまり、あたしが云うところの<メディア循環>を起こすのが最大の目的であるわけだ。だから、フジテレビだとか産経新聞だとかあんなものを手に入れて何の役に立つのかなんてこたどうでもいいわけだ。古いメディアが役に立たないことを証明して壊してしまって、次のメディアの時代を迎え入れるためだけに仕掛けるのだから。
 もっとも、壊そうとしているのはあくまで既存メディアの<神話性>で、役に立つものがあるのなら悦んで使わしてもらうつもりなのだろう。今回のウェブ上の分析で、既存のテレビ局や新聞社の役に立たなさをきちんと前提としている方々も、唯一役立つものがあるとしたらそれは記者クラブへの通行権だということで一致しているみたいだし、上のインタビューを読む限りホリエモンもそれを想定しているのだろう。
 しかし、これこそまさしく神話に過ぎない。あんなところに一次情報なんてもんはない。仮にあってもすぐに表に出るし、出さなきゃメディアとしては力にならないし、昔ならちょっと早めに入手することに意味はあったんだろうけど、各社の速報が並べて見られる時代にそんなものはなんの意味もない。

  ちょっと話は飛ぶけど、幼女レイプ被害者統計をアップしました。kangaeru2001氏も云っているように大幅に減っています。
 昨今のロリ犯罪談義の隆盛のなかでこんな基本的なデータを見たことがない。既存マスコミも、それを批判するウェブ上の面々も、一番基本の情報を持たずに想い付きで低レベルの言説を吐いているに過ぎない。無智なだけではなく、こういう情報を探し出そうともしていないところが情けない。
 ちょうどいまは去年の警察統計の発表時期で、各マスコミは警察の記者クラブでいただいてきた情報を元にいろいろ書いてるが、上の如きデータを見ておればいかに出鱈目な内容であるかすぐに判る。一次情報は記者クラブではなく、倉庫の中で埋もれている。しかも、誰でも手間さえ掛ければ入手できる形で。
 犯罪に関する情報は各年分断されてて、犯罪白書にまとめられているのはその数パーセントに過ぎない。ほんとにおもしろい情報は依然として眠っている。
 あたしが「反社会学講座」なんかをまったくおもしろいと想わないのは、出来合の統計や分析を持ってきているだけでこういう掘り起こしをやってないからで、あたしが少年犯罪データベースでやろうとしていることと一見似ているようで根本的に違う。なにゆえ数字ではなく具体事例に力を入れてるかということにもつながるんだが。
 まあ、犯罪白書レベルの情報さえ持たずに出鱈目な妄想を撒き散らしている輩が多いのでこんなものにも一定の存在価値はあるのだろうが、もうひとつ深いものが欲しいところ。ウェブ上で偉そうに情報について語っているマスコミ人やら大学人やらは、まずこんな簡単なブツくらいはすべて掘り起こしてから一人前の口を利いてもらいたいもんではある。

 さて、新聞はもとより、テレビもただでさえ若いもんはあんまり見てないのに地上波デジタルやら著作権保護強化やら自ら滅びの道をまっしぐらで、NHKが受信料を払ってない者にスクランブルをかけて見せないなんてことをやらかせば本当に息の根が停まるのだけど、まあそこまで完全に潰滅せずとも勝手にこけてくれるのだからわざわざ内部に入り込んで壊す必要もないかと想われる。
 iPodの成功は既存のレコード会社とソニーが勝手に自滅してくれたことが要因の99%で、そこにそこそこいい別の選択肢を提示したから循環が起こったので、ジョブスが既成のシステムを壊したわけではないのだがなんとなくそんな風な構図になっている。既存のものを壊しても、どっちみちきちんと新しいものを用意していないといけないんだから、内部に入らず新しいメディアで正面からぶつかったほうが評価も高くなるし二度手間にもならずよろしいかと想う。
 既成のシステムの内部に入り込んでいると、へたすると滅ぶ側の者と見られるし、ジョブスもアウトサイダーの立場を保ったことが成功の一因となっているであろう。まあ、壊す者とそこから得られる果実を受け取って新たな世界を握る者が違うというのは歴史上おうおうにしてあることですが。
 つまり、壊したあとの新たなるメディアはまだまだみんなに平等に開かれている。
 既存メディアの<神話性>を壊すだけなら実際に買い取る必要はないし、おそらくそういうシナリオも用意しているのだろうが、しかし、ホリエモンは自分の弾だけでやってるわけではなく完全にコントロールできるわけではないのが最終的にネックとなろう。メディアはいかに<他者>を排して自分の好きなように出来るかにやはり掛かっている。
 前回ちょっと書き忘れたけど、「これからテレビ局を新しく創ってそれだけの視聴率が取れるのかあるいは取るためにコストがどれだけ掛かって回収できるのか」というのは話の前提として電通だとかその手の外部の邪魔者を排した上でできるかどうかということで、そんな横やりが相変わらず入るのならメディアなんか自ら持たないで下請けで制作していてもべつに同じわけですから。考えてみればテレビ局なんてあんなしがらみだらけのものがメディアとしてはともかく、よくもいままで商売として成り立っていたもんだ。
 既存のテレビ局やら新聞社やら手に入れてどうするのかなんてことを分析するよりも、時代に立ち会った者として考えねばならんことはほかにあるということです。
 果たしてそれはこんな流れの延長線上にあるのやらないのやら。

2/14追記
 あや?これを読むとホリエモンはいまわざわざ新聞を出す意味も、記者クラブについてもよく判ってるやん。ますます前回の文章を書くんじゃなかったな。
 ネット・ジャーナリズムとやらで騒いでた連中より、そんなのに興味のないホリエモンのほうがメディアのことをよく見通しているとはどういうことよ。だいたい、ネット・ジャーナリズムとやらの議論でこんな重要な情報をまっさきに伝えてくれてたらあたしもあんなの書かなかったのにと、ネットは新聞を殺すのかblogを見ると単に彼らも識らなかったみたい、ってなんじゃそら。世の中どーなっとんの。


2005/1/2  発信者より受け手のほうがウェブ的と改めて

 世間ではネット・ジャーナリズムとやらの議論がお盛んなようで、それはそれで大切なことでもあるんでしょうが、すぐれた書き手は本でも新聞でもネットでもいろいろ勝手にやっていくことでしょうから、あんまりウェブ特有の話でもない。
 新聞や雑誌は売れなくなって、とくに新聞はいまどきあんなものを読んでくれる呑気な団塊世代の消滅とともに業態を変えざるを得ないでしょうから切り捨て決定済みの末端の記者さんなんかには死活問題なんでしょうが、ウェブ全体の、あるいはウェブの本質的な話としてみなさんが興味を持ったりするのはあんまり健全なことではないと愚考します。
 ちょっとだけ触れておきますと、不思議だったのはウェブは儲からないとか視聴率で見ると2ちゃんでさえ1.6%程度とかいう話があったことで、もし新聞が儲かるのなら新しく新聞社を起こせばいいし、これからテレビ局を新しく創ってそれだけの視聴率が取れるのかあるいは取るためにコストがどれだけ掛かって回収できるのかが問題のはずで、どうも比較対象がおかしいしウェブかどうかは関係ない。
 既存のマスコミが硬直しているとか食い扶持が減るとかこれからジャーナリストとして売り出したいとかいう話はウェブ云々と関係なく、まず新しく新聞社なりテレビ局なりを起こして自分でメディアを握って解決するのがスジで、それは金や手間が掛かり過ぎて事実上不可能、それなら飼い犬としてなんとかしがみついて定年まで堪え忍ぶか、あるいはネット・ジャーナリズムとやらはとりあえず金は掛からんから可能かもって話になってるはずなのになにやら議論が転倒しておる。
 あたしは新しい新聞社がこれから出てくるべきだと考えておりまして、たとえば政治経済専門のフリーペーパーをこさえて特定の駅で通勤客にただで配るなんてことをやらかせば、電車に吊り広告を出して携帯向けブログを発信するなんてよりも商売としても廻る可能性があるやも知れんし、影響力も持てるやも知れん。
 駅売り新聞を駆逐してしまえるのならその広告はどこかに移るんだから、漫然と変化を待ってるよりもてっとり早いし、無料でも駆逐できない内容なら元から議論するほどのことではなくなる。既存のブログの記事でも買い集めて誰かやってみませんかね。あるいは既存の新聞の記事の間違いをひとつひとつ指摘する内容をその日に配るとか。
 いや、べつに普通の新聞でもいいんですが、新しく起こせば<スーツ>を排して自分でメディアを握って自分の責任で好きなように書ける。紙か電子かは関係なくこういうメディアのありようが問題なわけで、なにやら新しい機能が問題のように受け取られるウェブでやるより新聞でやるほうがはっきりしますので。

 それはさておき、あたしはこんな少数の発信者のことよりもウェブ特有の話として受け手の方に興味があります。
 2002/9/25 平均寿命23歳も、本や博物館でこんな莫迦なことを云ってますよという発信者側のことを問題にしているのではなく、こんな莫迦な話を鵜呑みにしている方々がいっぱいいることが検索してみるとはっきり判る、まったく便利な世の中になったもんだなあということが一番云いたかったのでした。情報の受け手の脳内をこれほどまとまった数で覗くことはウェブが生まれる前には不可能だったのですよ。
 2001/9/29 誰かがサボってるも、海外のすぐれたサイトから情報をいただいてきてジャーナリズムをやりましょうというよりも、ごく普通の方々の意識がどのあたりにあるのか、地図を描くための基礎データが欲しいという話なのです。
 海外のすぐれたブログやおもしろブログなんかを紹介するサイトはいっぱいできましたが、私の欲するものはないようです。あれほどお願いしておいたのに、中東の普通の方々のブログは誰も教えてくれんし。国内のブログでもごく普通の方々の意識をまとめたようなサイトはありますでしょうか。
 トラックバックを辿って複数のブログにまたがる議論をツリー状に表示するプログラムなんかはあって、順番に議論を読むには便利ですが、もっと大きく人々の意識の分布が判るようなひとつの議論に対するブログの鳥瞰的な相関図、あるいは個々のブログなんかは関係なくそれぞれの読者数を元にしたウェブでの意識分布が色の違いで一目で判る分子運動図なんてのが早く欲しいところです。それも時々刻々とリアルタイムで色の分布が変転していくものであったなら。
 もちろんこんなものができたならそれに影響されて自分の記事を変えたり、情報操作する輩も出てくるでしょうが、それこそ時代が変わったことが実感できるというもので。
 企業や政府は人々の意識を掴むためにブログなんかをどの程度調査しているのでしょうか。ジャーナリズムなんてことよりも、ハリ・セルダンの心理歴史学の基礎データみたいなものとしてのウェブのほうがあたしには興味がある。絶望書店日記では一貫してこのことを述べてきたのでした。
 ハリ・セルダンの理論では観測対象の人々が心理歴史学の仕組みを識らないことが心理歴史学成立の要件となっておりますが、こんな前提はおかしいので、皆がスコアボードを見ながら陣地を取り合うほうがおもしろいというもの。もちろん政府にもプレイヤーのひとりとして参加してもらって。

 全体の地図を描くのは道遠しでありますが、とりあえず有力ブログはコメント欄に愚にも付かない書き込みをしてもらうよりもその方々にトラックバック先のブログを分類してもらったり、あるいはトラックバックに賛成か反対かくらいは表明する機能を持たせないことには意味付けウェブなんてのはとても辿りつけんけど、この手の取り組みはどうなっているのでしょうか。
 今月からテクノラティとかいうのがアメリカさんからやってきて、個々のブログの位置付け機能も多少はあるそうなんですが、あちらさんのサービスに頼るのはいささか情けない。どうせなら暇な方々に数えたり分類したりしてもらう作業をいかにしたらやってもらえるのか摸索したほうがいいような気がします。こういう受け手にどうやって行動を起こさせるかを実験するにもウェブは判りやすいですから。ポイントを出せばそれだけでいいような気もするのですが。

 もちろん、ネット・ジャーナリズムやブログを巡る議論には受け手のことも含まれてはいるのですが、改めてちょっと強調しておきたかったのと、ジャーナリストやら学者やらブロガーやら偉そうにウェブやら情報について語っている方々がちょっと手間を掛ければ数えたり分類したりできるものをやらずに適当な印象だけで見当外れのことを発信しているのではと、昔の事件や統計なんかをデータ化していてつくづくと想ったものですから。
 いかに膨大な量でもやってみればなんとかなるもんで、どうせウェブやらについてあれこれ語っているような輩は暇人なんだし。

1/3追記
 あや?これをアップした直後に「ソウルの地下鉄では無料新聞が大人気」なんてな記事がヤフーに出とるやんか。韓国のことなんか識らんかった。こんなの書くんじゃなかったな。お恥ずかしい。
 正月早々シンクロニシティーにしてやられるの図。



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