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『戦前の少年犯罪』
戦前は小学生の人殺しや、少年の親殺し、動機の不可解な異常犯罪が続発していた。
なぜ、あの時代に教育勅語と修身が必要だったのか?戦前の道徳崩壊の凄まじさが膨大な実証データによって明らかにされる。
学者もジャーナリストも政治家も、真実を知らずに妄想の教育論、でたらめな日本論を語っていた!

『戦前の少年犯罪』 目次
1.戦前は小学生が人を殺す時代
2.戦前は脳の壊れた異常犯罪の時代
3.戦前は親殺しの時代
4.戦前は老人殺しの時代
5.戦前は主殺しの時代
6.戦前はいじめの時代
7.戦前は桃色交遊の時代
8.戦前は幼女レイプ殺人事件の時代
9.戦前は体罰禁止の時代
10.戦前は教師を殴る時代
11.戦前はニートの時代
12.戦前は女学生最強の時代
13.戦前はキレやすい少年の時代
14.戦前は心中ブームの時代
15.戦前は教師が犯罪を重ねる時代
16.戦前は旧制高校生という史上最低の若者たちの時代



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2002/9/15  森和代を帰せぇ~

 阿佐ヶ谷ラピュタで『赤頭巾ちゃん気をつけて』をやってたので観てきました。
 内容はともかくとして、これほど配役が完璧な映画をあたくしはほかに識りません。とくに由美役の森和代は秀逸!怖い貌してこっちを睨み附けてる女の子です。
 冒頭のエンペドクレスのサンダルのくだりなどはこのコンビでないととても成立しないでしょう。いや、さすがにこの場面はこのふたりでも苦しいか。
 ちょうどいまファミリー劇場でテレビドラマ『兄貴の恋人』を放映してまして、鈍感な兄の夏木陽介に近親相姦的思慕を寄せる妹役を、またもや怖い貌して睨み附けながらやっております。
 これほどへたくそな演技がぴったりはまって魅力にまで転じることのできる女優が果たしてほかにいるでありましょうか。いや、おるまい。なんせ、ぶすっとした表情で相手を睨み附けながらぶっきらぼうに喋るのに、不良でも委員長でもなく、山口百恵のような薄倖キャラでもなく、天眞爛漫な可愛い子ちゃんというなかなか得難い位地を占める特異なるキャラなのであります。

 森和代というのはもともと『装苑』のモデルだった方で、二十歳で3作品(つまり上記のほかにはひとつだけ)に出演し、二十一歳で森本レオの嫁さんになって引退してしまった幻の女優なのです。
 ぬおおおお!おのれえー森本レオめー!森和代を返せぇー戻せぇー!もっと睨ませろー!いやいや、あたしだけを睨み附けてぇー!あー!
 まあ、もっとも、帰せと云われるうちが花か。ぴっちりかっきり1970年だけというのも見事だし。岡田裕介も好きだったのに、若いうちに完全に消えてくれさえいたら・・・・
 森本レオはまだ名古屋でDJをやっていて、ラジオの放送で猛烈なアタックを掛けて強引に結婚まで持っていったそうです。森和代を嫁さんにしたあとに上京して俳優になったそうで、森本レオ・・・・・、なんだかあんたはやっぱり偉い。

 ところで、いまのお若い方は『赤頭巾ちゃん気をつけて』なんて読んでるんですかね。あたくしは軟弱者なので、サリンジャーよりも庄司薫のほうが好きだったりします。
 ああああー、「軟弱者」ってぶっきらぼうに云われて睨まれたい~~

 

※追記
原作の『赤頭巾ちゃん気をつけて』を読んでピンとこなかった方でも、そこでやめてしまうのは惜しいです。薫くんシリーズ四部作の完結編『ぼくの大好きな青髭』は、その前の三作とは数段違った傑作です。若いうちに読むことをお奨めします。