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絶望書店主人推薦本
 
『戦前の少年犯罪』
戦前は小学生の人殺しや、少年の親殺し、動機の不可解な異常犯罪が続発していた。
なぜ、あの時代に教育勅語と修身が必要だったのか?戦前の道徳崩壊の凄まじさが膨大な実証データによって明らかにされる。
学者もジャーナリストも政治家も、真実を知らずに妄想の教育論、でたらめな日本論を語っていた!

『戦前の少年犯罪』 目次
1.戦前は小学生が人を殺す時代
2.戦前は脳の壊れた異常犯罪の時代
3.戦前は親殺しの時代
4.戦前は老人殺しの時代
5.戦前は主殺しの時代
6.戦前はいじめの時代
7.戦前は桃色交遊の時代
8.戦前は幼女レイプ殺人事件の時代
9.戦前は体罰禁止の時代
10.戦前は教師を殴る時代
11.戦前はニートの時代
12.戦前は女学生最強の時代
13.戦前はキレやすい少年の時代
14.戦前は心中ブームの時代
15.戦前は教師が犯罪を重ねる時代
16.戦前は旧制高校生という史上最低の若者たちの時代



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2002/3/29  時間を遡る旅

 絶望書店が位置する杉並区は製作会社がもっとも数多い世界のアニメ産業の中心地なんだそうでして、最近はいろんなイベントが催されています。
 24日には杉並郷土博物館という恐ろしく辺鄙なる陸の孤島で大塚康生さんのルパン三世に関する講演がありましたので、1時間掛かってえっちらおっちら歩いて行ってきました。
 「東京ムービー阿佐ヶ谷時代」とかの企画展の一環で、それなら阿佐ヶ谷、せめてバスですんなり行けるとこでやって欲しいもんだと想いましたが、東京ムービーは阿佐ヶ谷と云ってもかなりはずれの成田東、実働部隊のAプロはさらに向こうの博物館に近い堀之内にあったそうで。
 大塚さんがルパン三世の講演をするのは初めてなんだそうで、内容はだいたい識っていることばかりでしたが大塚さんは愉しそうでお話もうまく、場も盛り上がってなかなかよかったです。
 『ルパン三世研究報告書』に一部だけ載ってる一番最初の企画書の結構ページ数のある完全コピーが展示してあったので読んでみましたら、ヒッピーだとかウッドストックだとかの69年当時の時代の空気をそのままぶつけたもので、実際に作品化されたのは時代の熱の冷めた2年後でテレビでしかもスポンサーが製薬会社でそのあたりの色は薄まりましたが、そのまま映画化されていればサイケドラッグムービーになっていたかも知れず、なんせ遠藤賢司や頭脳警察なんかの名前がずらずらと並んでこれらのアーティストに一曲づつ作曲させて挿入するなんてありましたから時代を感じさせるものにはなってたでしょう。
 あんまり時代を感じさせずタイムマシンの話で年代が出るところで観るたびにあたしなんかは逆にぎょっとするくらいなんですが、根柢にはやっぱりこういうものがあったのですな。

 彼方の博物館を目指してひさしぶりに五日市街道を越えてディープ杉並のほうに分け入ってきたわけですが、まだまだ古い街並みがぽつぽつながらも残っております。
 名作の誉れ高いかの『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国』を観て違和感を覚えるのは、ケンとチャコの街とたいして変わらない装いの街のたいしてかわらない部屋にあたしくが今現在生息していることでして、つーか、あっちのほうが小綺麗で道具も揃ってるしよっぽど現代的ではないか!おまけにあちらさんは同居人までいるし、ひとりぽっちで古い時代に取り残されてるあたしはあれを観せられていったいなにをどうすれっと云うのか!
 ディープ杉並のますます古い街並みを抜けてみると『ビッグX』やら白黒『オバQ』やら『巨人の星』やらの資料が並んでる古い造りの建物があって、ここはもともと古い物を展示するとこだから戦時中の防毒マスクやら手榴弾やら古墳時代の遺物やらがあって、なんかどうも宇宙は膨張することをやめて時間が逆廻りをはじめているような気がしてきました。途中で満開の桜並木を通り抜けたせいもあるのですが。
 取り残されてるあたしの廻りだけの現象なんでしょうか。宇宙全体のことのような気もするのですが。ドラッグで頭がイカレタだけでしょうか。
 それはそれでよいような気も。