絶望書店日記

本を買うなら
絶望書店

メールアドレス
zetu●zetubou.com
●を@にして送信してください

絶望書店日記を検索


絶望書店主人推薦本
 
『戦前の少年犯罪』
戦前は小学生の人殺しや、少年の親殺し、動機の不可解な異常犯罪が続発していた。
なぜ、あの時代に教育勅語と修身が必要だったのか?戦前の道徳崩壊の凄まじさが膨大な実証データによって明らかにされる。
学者もジャーナリストも政治家も、真実を知らずに妄想の教育論、でたらめな日本論を語っていた!

『戦前の少年犯罪』 目次
1.戦前は小学生が人を殺す時代
2.戦前は脳の壊れた異常犯罪の時代
3.戦前は親殺しの時代
4.戦前は老人殺しの時代
5.戦前は主殺しの時代
6.戦前はいじめの時代
7.戦前は桃色交遊の時代
8.戦前は幼女レイプ殺人事件の時代
9.戦前は体罰禁止の時代
10.戦前は教師を殴る時代
11.戦前はニートの時代
12.戦前は女学生最強の時代
13.戦前はキレやすい少年の時代
14.戦前は心中ブームの時代
15.戦前は教師が犯罪を重ねる時代
16.戦前は旧制高校生という史上最低の若者たちの時代



二階堂有希子だったのか!!!?ショップ



フィード
 rss2.0


過去
最近記事
カテゴリー










2001/9/3  名前の力

 ひさしぶりに日本のロケットが飛んだそうで、世界各国のロケット性能比較なんてことをあちこちでやっておりました。そんな一覧表を観るに、もっとも重要な機能である名前がない時点で最初からなんの勝負にもなっていないことが判ります。
 ロケットの名称については宇宙科学研究所のこのページがまとまっていて便利ですが、「ペンシルロケット」や「ベビーロケット」なんてのも<名前>とはとても云えないでしょうから、日本の歴代のロケットはすべて記号で呼ばれてきたことになります。そんななかでも「H-IIA」は検索はしずらいわ機種依存文字まで入っているわで、インターネットもパソコンも使ったことのない人々が開発をやっているのではないかしらんと疑ってしまいます。今の世の中、検索できないのは存在しないのとおんなじですから。
 そんな利便性の問題だけではなく、名前というものの絶大な力が判っていない。日本のロケットの慘憺たる失敗の歴史は、名前が無いせいだとあたくしは本気で考えております。名前には確固とした推力が備わっているのですから。コストを考え併せても最重要の機能なのです。

 いまだになんで名前をつけないのだろうかと調べてみたら、二年前に名前募集なんてことをしていたことを識りました。ところがこの宇宙開発事業団のサイトには結果がなんにもない。どうなったんだろといろいろ巡ってようやくこちらの日記に辿り着くと、なるほどそういうことだったようです。
 この部分を読む限り、名前の重要性は重々承知していて、そんな重いものを搭載するほどの段階にはとても至っていないと云っているように受け取れます。ひょっとするとまったく反対に<愛称>なんてお遊びをやっているような状況ではないと云っているのかも知れませんが、いずれにせよ困ったことではあります。
 付けた名前の善し悪しは多分に心理的影響力の問題(これはもちろん重要。それにしても「ホープ」ってのは酷いな。記号と換わらん。きちんと胸に響く日本語にせんかい!)でありますが、名前そのものを付けないというのは純粹にテクノロジーの問題です。この文章は「われわれはまだエンジンを搭載するような資格がない」と云っているにほとんど等しい。名前の推進力を理解できないというのは、人間の営みである技術というものが根本的に判っていないということだとあたくしは想います。コスト意識もない。これでは飛ぶものも飛ばなくなります。
 それ以前に名前が無いというのは存在しないということです。成功どころか失敗もない。あの文章は失敗を見越して極力目立たないように名前を付けなかったというふうにも読み取れますし、サイトに結果を掲げず応募者だけにこっそり連絡するというのもそんな心情からかも知れませんが、そうであるなら失敗の重要性も判っていない。もう一度云いますが、名前が無いというのは成功どころか失敗もないということになるのですからな。ロケットの失敗が大好きなあたくしもまったく興味を惹かれない由縁であります。
 もう、無理してロケット開発なんか続けるのは諦めて、やめてしまったほうがよろしいのではないでしょうか。なにより開発者自身が、そう願っているのではないでしょうか。
 もっとも、いまだに糸川英夫の亡靈が生き残っているといった、この手の組織にはありがちの詰まらない理由からだったりするのやも知れませんが。

 なんにせよ日本でロケットと呼べるのは<海オケラ号>だけだと云うことです。ほかは<無>なのです。開発者たちがそう望んでいるのです。
 名前の力とはそういうもんです。