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絶望書店主人推薦本
 
『戦前の少年犯罪』
戦前は小学生の人殺しや、少年の親殺し、動機の不可解な異常犯罪が続発していた。
なぜ、あの時代に教育勅語と修身が必要だったのか?戦前の道徳崩壊の凄まじさが膨大な実証データによって明らかにされる。
学者もジャーナリストも政治家も、真実を知らずに妄想の教育論、でたらめな日本論を語っていた!

『戦前の少年犯罪』 目次
1.戦前は小学生が人を殺す時代
2.戦前は脳の壊れた異常犯罪の時代
3.戦前は親殺しの時代
4.戦前は老人殺しの時代
5.戦前は主殺しの時代
6.戦前はいじめの時代
7.戦前は桃色交遊の時代
8.戦前は幼女レイプ殺人事件の時代
9.戦前は体罰禁止の時代
10.戦前は教師を殴る時代
11.戦前はニートの時代
12.戦前は女学生最強の時代
13.戦前はキレやすい少年の時代
14.戦前は心中ブームの時代
15.戦前は教師が犯罪を重ねる時代
16.戦前は旧制高校生という史上最低の若者たちの時代



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2004/4/13  CD-ROM交換プレイ

 えー、某所に潛って某資料を漁っておりまして、絶望書店をほったらかしにしておりました。皆樣方にはご機嫌いかがでございましょうか。
 しかしなんですな、にっぽんの中枢部は緊張感ないですな。およそ日本でこれほど怪しいやつはいないだろうという怪しい格好をして通っていたのですが、適当な手続きでじつにすんなり中に入れますからな。
 セキュリティーなんてなものに完璧はないし、とくに日本においては何か起こった時に言い訳するための形式に過ぎないわけですが、さすがにこの時期にはもうちっと実質的な警戒をしたほうがいいような気もするのですが。
 しかし、そうなるとあたくしのような輩が潛り込む余地がなくなり、埋もれたソースをオープンにはできなくなるのですから困ったもんです。きちんとした方々がきちんとした仕事をやっておれば、あたし風情がわざわざこんなことをやる必要もないのですが。

 そんな潛入のついでに、近所の国会図書館にも行って来ました。
 あそこは無意味にいろいろ面倒だし、立地からもついでがないととても行く気になれなくて、これまですぐ傍の国立劇場の歌舞伎か文楽の幕間にちょっとなんてなじつにあわただしい遣い方しかあたしはしてこなかったのですが、多少時間が取れたので、初めて電子資料室とかいうのに入ってまいりました。
 以前に記しましたように、戦前の新聞縮刷版にはいろいろ苦労しておりますので、朝日新聞のCD-ROM版を見てみたかったのです。
 見てみるとやっぱり読めない。とにかく肝心の年齢表記がまったく同じに読めない。並べて比べたわけではないので、はっきりとは判りませんが、どうもあの酷い復刻版と同じ画像を使っているような気がします。
 戦前20年分で165万円もするのに豪儀な仕事をしておりますな。小心者のあたくしなどには、とてもこんな商品を売る度胸はありません。1字1字に魂込めた先人達の残した仕事をなんだと考えているのでしょうか。もっとも、20年分でCD72枚構成ですから、最初から実際に読むことなんて想定してなくて、買うほうも一切読んでないような気がいたしますが。
 あれだけのデータ量だとDVDでも辛くて、ハードディスクなんかで提供するほうがユーザーも楽だし、製造コストも商品管理コストも安くつくだろうになんでCD-ROM。何万部も出るわけではない商品ならなおさらのこと。

 さらにすごいのが国会図書館の閲覧システムです。検索ソフトをインストールして、さて検索するとデータCDを入れなければならないのですが、いちいちカウンターまで行って司書の方に指定してCD-ROMを持ってきてセットしてもらわないといけないのです。
 なんせ、1年分でCD4枚ですから、もう、検索をひとつするごとに頼んでいちいちCDを交換してもらわないといけない。
 うんなことするのなら最初から全部ハードディスクに入れておいたらよさそうなもんですが、なんでも、1人の利用が終わるごとにインストールしたすべてのプログラムやデータはいちいち消してしまうんだそうで。
 こんなことをやるのは、図書館法や著作権法でも規定がないと想いますので、それぞれのソフト会社との契約なんでしょう。日本の新聞記者はみんな社員で新聞記事はすべて法人著作ですから発表から50年で著作権は切れているはずなんですが、検索プログラムのほうの著作権を問題にしているのか。ウィンドウズなんかは入れっぱなしなんですからおかしなもんです。
 司書の方はいちいちカウンターと利用席を往復してCDの入れ替えをするのですから大変ですが、さらに何故かマシンが床に置いてあるので、利用者の足許にひざまずくような姿勢で作業することになります。またまたさらに何故か、この電子資料室の司書は全員若い女性ばかりなんですな。
 若い女性に命じて足許でかしずかせる、それも図書館の女司書というのは、これはこれで図書館マニアにはたまらん萌え萌えのプレイのような気もします。
 さぞやと想いきや、検索してもウェブ上にはこのプレイについての記述がひとつもありませんな。それどころかこの電子資料室に行ったという報告さえひとつもない。じつは先日調べたときはひとつだけあったのですが、なくなってしまって、本好きと図書館好きの痴れ者が蠢いているウェブにおいてこの地に辿り着いた者がただのひとりもおらぬ!

 あたしはあんまりよく観察していなかったのですが、その消えてしまったページの報告ではマシンに扉がついていて、いちいち鍵を掛けて利用者にはなにがあってもCDには手を触れさせない体制になっているとか書いてありました。かしずくだけではなくいちいち鍵で禁じてもくれるというのがまた萌えのポイントのような気もしますが、残念ながら即物的で貧乏性なあたくしはこんな優雅なプレイをじっとりと愉しむ余裕もなく、そうそうに新聞資料室のほうに退散いたしました。
 すると閑散としていた先端的な電子資料室とは違って、こっちでは人があふれて原始的なマイクロフィルムをみなさん一心に手動でからから廻している。
 新しい設備なのになんで手動なのか説明してくれるページも見つからないのでよく判らないのですが、昔の電動式マイクロフィルム閲覧機は想った箇所にぴたっととめるのが難しくて、これはこれで合理的なんだろうとは考えます。さはさりながら、長大なるマイクロフィルムを手で廻してひたすら巻き戻していると、痴れ者ゆえの刑罰にでもあっているかのような物哀しい心持ちになってきます。からからという乾いた音は虚しく身に凍みます。ずらっと並んだ閲覧者の列は女工哀史そのものです。
 問題なのはこんな面倒な手動のマイクロフィルムのほうが、先端的な電子閲覧よりも遥かに実用的であるということでして、まったく世の中どうなっておるのでありましょうか。

 国会図書館の利用統計を見るとあの広い電子資料室に入る人は1日58人だけで、閲覧されているCD-ROMやDVDはなんと1日16点だけです。ちなみに戦前の朝日新聞は検索CDと記事データCDが別の請求ですので2点の扱いになっているはずで、全員がこれを閲覧しているとすると、1日に実質8点しか利用していないということです。新聞資料室とはフタ桁違います。
 つーか、1億人の国家の中枢の図書館の最尖端のデータ利用が1日じゅうろく・・・・・・。

 みなさん、国会図書館電子資料室が無味乾燥なる実用的な場に墮してしまう前に、典雅なるCD-ROM交換プレイを味わっておくべきですぞ。いまの日本においてこれほど無意味で優雅な一種の藝術を堪能できる機会がほかにありましょうか。茶道なんかよりもある意味洗練されていて、緊張感ある関係性を切り結ぶことが出来まする。
 なお、戦前の読売新聞CD-ROM版は検索ソフトをインストールできませんので、検索するたびにいちいち検索CDを入れなければならず、朝日新聞の2倍の交換プレイとなります。何回の交換までにこやかに応じてもらえるのか、チキンレースも存分に楽しめます。
 女司書萌えの方にはお勧めいたします。そのうち若い男性司書が配属されるようになるやも知れませんが、それはそれでまた萌え萌え。