絶望書店日記

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絶望書店主人推薦本
●女の子向け

 
『炎の女 伊藤野枝伝』

岩崎呉夫 昭38年初版 七曜社 カバー痛み 2000円
伊藤野枝の28年間の無茶苦茶な人生も凄いけど、それ以上にこれは本として実に良くできている。とくにラストは胸締め附けられる!!女子読むべし!!


●男の子向け

 
『ニューヨーク武芸帳』

坂本正治 昭51年初版 中央公論社 並上、少カバー痛み、帯 2000円
坂本正治の痛快本!!前途渺茫たる学生さんには殊に強く推奨いたします。男子読むべし!!売切れました。


●言葉に戯れたい人向け

 
「そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります」
三島由紀夫『小説家の休暇』『裸体と衣裳』をも越える多彩なる思索日記。うねうねとたゆたう独特の文体もたまりませんです。



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2002/6/2  もろもろ意味無し

 キャンセル分が放出されてこれまでの苦労と比べたら嘘みたいに簡単にW杯のチケットが入手できるようなったのは1ヶ月前からで、開幕とともにさらに大量の放出があるだろうという予測は先週から立っておりまして、それを絡めた話を絶望書店日記にも一度書いたのですが、ボツを喰らってしまいました。
 チケットを欲している方々はあふれているのに何故かこの情報を識っている方はほとんどおらず、当方もあわよくばと考えたからであります。実際、開幕してからは入れ食い状態だったのに、きのうからあちこちのメディアで報道されたためにまったく繋がらなくなってしまい、意味がありませんでした。ただでさえ更新の少ない日記が減って時期を逸した後追いの文章になっただけで。
 強豪国は手を抜く予選リーグのなかで、あたしの趣味では最大の對決となるエムボマ+エトーVSデアイエを観る券はすでに持ってるので、じっと息を潜めて決勝トーナメントに照準を合わせていたのですが。日本戦の前はどうなることやら。

 W杯のチケットは本人限定受取郵便とかいうので送られてきたんですけど、これはわざわざ郵便局までこっちから行って身分証を提示しないと受け取れないそうなんです。それも一般の会社の社員証なんかは写真が貼ってあっても駄目で、ほかの書類とふたつ組み合わせないといけないらしい。官公庁や特殊法人の職員証ならそれだけでいいんだそうで、こんな差をつけるのは法律上どういうことになっているのかとも想いますが、またいまもっとも偽造が多い証明書はパスポートのような気もいたしますが、まあ古い時代の遺物なんだろと考えておりましたら、なんと去年からはじまったサービスなんだそうでして。
 謳い文句には「IT市場におけるニーズに応えるもの」なんてことが書いてありまして、これはやっぱり郵政民営化でも特殊法人改革でもさっさとやったほうがよさそうだというようなことを想い付くもんですな。わざわざこんな目立つ形で暗号鍵のやり取りをしている方はいるんでしょうか。ほかに利用者がいないからW杯日本組織委員会に出向している総務省役人がむりやり利用したのでしょうか。
 いろいろめんどいのでそのままほっておいたら、いったん戻って今度は書留郵便で送られてきてなんの証明もしないままに受け取れました。どうも組織委員会のやることはよく判りません。小学生には受け取る手段が最初から無い本人限定受取郵便の評判が非常に悪かったこともあったようですが。こういうことも想い付かない人々が存在することが不思議。

 以前に予想した以上に事態はいろいろ混乱してきたようですが、日本の組織委員会の間抜けさ具合がさらに混乱に輪を掛けております。韓国が早々に譲渡を認めたのに日本はいまだに原則禁止にこだわっていたりして。
 どうもこれも総務省的と申しますか内務省的と申しますか、できもしない管理をやりたがる体質から来ているんでしょう。韓国なんかは貌写真が登録されていて警官が携帯ですぐにチェックするなんてことをやっておりましたが、これはこれで恐ろしいもののまあ目的は達している。日本では総務省がチケットを受け取る方全員にわざわざ宣伝したように顔写真入りの社員証なんてパソコンでいくらでも簡単に造れるわけで、はたまた特殊法人の職員証にはパスポート並みの意味があるそうですから、チケットの名前と証明書の名前を一致させたとしてもなんの意味もない。ただ整理整頓が好きなだけの、まったくのままごと遊びです。
 英国の利権会社がチケットをうまく捌けないで日本の組織委員会が被害者面していることも、その昔、ナチスドイツとソ連が手を結ぶなんて地政学から考えたら当然想定しておきべきというか、むしろ一番ありそうな出来事に「欧州情勢は複雑怪奇」とか云って思考停止した平沼騏一郎の伝統を忠実に守っているかのようでもあります。
 チケットのチェックはすでになし崩しになっているものの、これからテロでも絡むようなことがあればますます混乱するでしょう。決勝トーナメントの組み合わせによってチケットはこれから放出が本格化するでしょうし、ダフ屋相場も定価を割っているようでいろいろ動いておりますから。韓国のチケットなんかはすごいカードもすでに定価の半額で転売されていて、パスポートなんか持ってたらあたしも逆上して破産していたような。
 なにをやってもテロリストさんは立派な身分証明書を持っているから意味はないような気もしますが。まあ、形式だけを整えて何かが起こったとしても責任逃れをするのが第一の目的ではあるのですが、それにしても子供っぽく、こういう内務省的子供っぽさが一番たちが悪い。2万円近い席を何万も空席にした赤字は誰が負担することになるのかは知りませんが。

 ところで、このチケットの印刷はほんとにパソコンでやったようにじつにちゃちいですな。絶望書店がせこいプリンターでせこせこ印刷している<絶望石>の袋とあんまり変わりません。まあ、インクをケチってないぶん、あっちのほうがカラフルでありますが。



神話を暴くとさらなる神話